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私の股間を舐めていた正樹さんが体を起こすと、挿入の準備のためコンドームを取り付け始めました。
(もう少し口でして欲しい…)
私は少し不満でしたが言葉にはせず、体を開いて正樹さんを受け入れました。
正樹さんのペニスが私の体内に侵入して来て生理的な快感が湧き上がります。
彼はすぐに上下運動を開始。
(もう少しゆっくりな動きの方がいいな…)
もちろんそんなことは態度には出しません。私は息を荒らげながら気持ちよさを追求する。
「はあはあ…」
でも、その日の性交も大きな頂を迎えることは無く、いつものように単調に進みました。
やがて、正樹さんの腰の動きが速くなり、
「ああ…朋子!」
と、私の名を呼ぶなり、あえなく果てて行ったのでした。

時間的には交接して約3分。
「どうだった?」
「気持ちよかったわ、あなた」
正樹さんは私の答えに満足したのか、唇に軽くキスをしてから離れ、後始末をして自分のベッドへと戻って行きました。
…やはりその夜も真の快感には達しなかったようです。

正樹さんと結婚して約2年。セックスは数え切れないほど行いましたが、いつもこんな感じです。
もちろん快感はあります。でもそれは、低い山なみがダラダラと続くような感じで、思わず声を漏らすほどの気持ちよさは一度も感じたことがありません。
もちろん、たまに夫と一緒に見るAVの女優さんみたいに大騒ぎするほどの快感を求めているわけではありません。でも、セックスってもう少し気持ちよくなるものではないでしょうか。
学生時代に1人、社会人になってから1人お付き合いをした男性がいて、セックスもしましたがその方たちとの性交も似たようなものでした。
特に学生時代の彼との性交は痛さが先に立って、ハッキリ言って苦痛でした。
その後、二つ年上の正樹さんと出会い、恋愛中から定期的にセックスを行うようになりましたが、やはり私の体に進歩はありません。
女性の体は性交を繰り返しながら花開くという友達もいましたが、今のところその気配はないようです。
あ、もちろん主人のことは大好きですよ。だから結婚したのですから。
ルックスも好みだったし、いろんな趣味や価値観もぴったり。それになんといっても最高に優しいのです。収入だって若いのになかなかのもの。
お休みの日に手をつないでお買い物に出掛ける時など、幸せを感じて、『この人と結婚してよかった』と、実感しますもの。
ただ、収入が増えればその分仕事が大変になるようで、最近はいつもお疲れ気味。新婚当時は毎晩行っていたセックスもだんだん間隔が開き始め、今では週に1回、土曜の夜に行うのが定例になっています。まさしくルーティンワークの『夫婦の営み』って感じ。
不満としては、やはり、
(もう少しエッチに積極的になってくれたら…)
でしょうか。セックスの手順も、あまりにワンパターンになってしまっていて…
本当は私のほうからも積極的に働きかければいいのかもしれませんが、それはちょっと恥ずかしいし…
(つづく)


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2012.08.11 Sat l 浮気の効能 l コメント (6) l top
それでは、私たちの『夫婦の営み』ルーティンワークを列記してみましょう。
ベッドでまず彼が私にキスをします。
パジャマを脱がされて、おっぱい揉み&乳首吸い。
彼、だんだん頭を下げていってクンニリングス。
1分ほど舌を使った後、自らコンドームの取り付け。
そして正常位で挿入。ピストン運動開始し、約3分で射精。彼、離れてコンドームを取り外し後始末。
終わり…
そして主人は自分のベッドに戻ると1分後には高いびき…
毎回ほぼ違いなくこの手順です。
私としては、たまには上になったり、横からや後ろからも入れてもらいたい。そして何より、もう少し時間を掛けて愛して欲しいのですが…

私はベッドに横になりながら、
(結婚はセックスだけじゃない)
と、自らに言い聞かせました。
いえ、今のままのセックスでも充分のはずなんです。ぜいたくはいけない!世の中にはパートナーに恵まれずに寂しい思いをしている男女がたくさんいるのですから。
私たち夫婦は、しばらく二人っきりを楽しもうと避妊をしていますが、私も28歳だし、そろそろ子供を作るのもいいかも。
出産を機にセックスが劇的に良くなるとも聞きますし。
やがて、いつものように正樹さんの軽いいびきが聞こえてきました。夫が眠ったのを確認してから私は密かに股間に指を伸ばします。
10代の頃から習慣になっていたマスターベーションを再開させたのはいつごろだったでしょう。いつの間にか主人とのセックスの後、自らの性器をいじるのが癖になっていたのです。
クリトリスを軽く刺激し、割れ目の内側に指を潜ませ…
「ハアハア…」
息をひそめながら自慰を続けると、確実にひとつの頂に達することができます。
それは、ほんのささやかな峠に過ぎませんでしたが、それでも雅樹さんとの交接からは得られない、小さくても、はっきりとした快感を得ることが出来る。15年もマスターベーションを続けているのですから自分の体は知り尽くしていますからね。
「あっ…」
その夜も、いつもの快感を無事迎えると、ティッシュで指を拭き、そして眠りの態勢に就きました。
(セックスなんてみんなこんなものでしょう。何を欲張っているの朋子!)
いつも最後にはそう思うようにしていました。
あの男と再会するまでは…
(つづく)

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2012.08.13 Mon l 浮気の効能 l コメント (4) l top
高校時代からの親友の恵(めぐみ)から食事のお誘い電話がありました。
恵は、若くして結婚したもののすぐに離婚。今は有名通販会社のスタイリストとして活躍しています。たまに深夜の通販番組に出演していたりして。
『それがさあ、仕事の関係で柴田君に会っちゃたのよ!』
「柴田君?」
『柴田英和よ。ほら、高2の時、同じクラスだったでしょ?』
「…あっ!」
わたしの胸にキュンとした稲妻が走りました。
『それで今でも朋子と仲良くしていることを話したら、ぜひ一度会いたいって。だから3人で食事しよ。木曜日の夜、大丈夫でしょ?』
「…う、うん、大丈夫だと思うけど。一応旦那に聞いてみる」

柴田英和は、私たちが通っていた高校ではちょっとした有名人でした。
ルックスが良くって成績優秀、しかも実家はお金持ちのお坊ちゃま。背は特別高くはなかったけれど運動神経もよく、弱小ながらバスケ部のキャプテンを務めていました。
彼の周りには、いつも人が集まって賑やかで、男子からも女子からも、さらには先生方からも好かれる学園の人気者。
私もそんな彼を慕っていた一人だったけれど、ほとんど会話を交わしたことすら無く、ただ遠くから眺めていただけでした。
高3の時には違うクラスになってしまったので同窓会で一緒になることも無く、噂では慶応を出て大手の出版社に勤めていると聞いていましたが。
そんな彼が私の名前を覚えていることすら驚きでした。
夜、正樹さんに、
「恵たちと食事に行ってもいい?」
と聞くと、案の定、快く了承してくれました。でもなぜか柴田君のことは話せなかった。後ろめたいワケではないのですが、なんとなく主人には話したくなくって…

木曜の午後6時に、私たちは新宿伊勢丹近くにあるイタリアンレストランに集まりました。
カジュアルなお店を予想していたのに、三ツ星フレンチ級の立派な店構えに圧倒された。
「お待たせ!」
少し遅れてきた柴田君は、年齢を重ねてカッコよさに渋さを兼ね備えている印象。昔よりさらに男の魅力を増した感じです。
「柴田君は若くして偉くなってるみたいだから、ここはご馳走してもらいましょう!」
相変わらず恵は奔放です。
「立花さん、お久しぶり。あ、今は苗字が違うんだよね?」
「そう、朋子はもう人妻なんだから手を出しちゃダメよ」
「やめてよ恵。専業主婦だからすっかりおばさんになっちゃって…」
「そんなことないよ。高校時代と同じで、すごく魅力的だ」
…憧れの柴田君からそんなこと言われるなんて!思わず頬が熱くなります。
「あら?もしかして、私ったらおじゃま虫?」
恵がまぜっかえしました。
(つづく)

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2012.08.15 Wed l 浮気の効能 l コメント (4) l top
食事は本格的でとても美味しく、私たちは飲んだり食べたりしながら近況を語り合いました。
柴田君は私でも知っている情報誌の編集長。28歳では異例の出世とのことです。
二人と違って語るほどの人生のエピソードを持たない私は、自然と二人の聞き役に回ることになります。
早くに専業主婦になってしまい、バリバリ働く恵たちが眩しく見えてしまいますが、だからと言って自分がそんな仕事をこなせるとも思えない。分相応という言葉がありますが、のんびり屋の私が恵や柴田君のように時代の最前線で采配を振るうなんて出来っこないのです。
でも、会話の最中にも柴田君がなにくれとなく気を配ってくれるのが嬉しく、決して寂しく感じたりはしなかった。

食事を終え、デザートが済む頃には柴田君も恵も当然のように店を代えて飲み直そうと提案しましたが、私はすでに口当たりの良いイタリアワインに酔ってしまったみたいで自信がありません。
「私、お酒に弱いから…二人で行ってきて」
「そう…じゃあ、もしよかったら、これから二人で僕のマンションに来ないか?」
柴田君が思わぬことを言い出しました。
「参宮橋だからタクシーですぐだし」
私のマンションは狛江だから同じ私鉄沿線。そのことを告げると、
「じゃあ、帰りはタクシーで送るから。朋子さんには美味しいコーヒーを淹れてあげる」
と、高校時代を思い出させる爽やかな笑顔で言いました。
「いいわねえ。朋子、お邪魔しましょうよ」
恵にも言われ、結局、同意させられてしまった私。でも実は、彼の一人暮らしのマンションに興味津々だったりして。

新宿からタクシーで10分ほどで柴田君のマンション。静かな住宅街の3階建てのマンションでしたが、その内装は私たち夫婦が住むマンションとは比較にならないほど高級なものでした。
3人で革張りのソファーに落ち着くと、あらためてワインで乾杯です。お酒に弱い私も一杯ぐらいはお付き合いしないと。
「実は僕、高校時代から朋子さんに憧れていたんだ」
いきなり柴田君が真顔でそんなことを…
「…ウソ」
話を引き継いだのは、なぜか恵でした。
「そうなのよ。この前会った時から柴田君ったら朋子のことばかりなんだから」
…そんなことがあるはずがありません。私だって柴田君にずっと憧れていたのですから、何らかのモーションがあれば気付かないはずがないのです。
(これは二人して私をからかっているのに違いない)
混乱しながらも用心していると、いきなり恵が、
「さて、私はそろそろ、おいとましようかな。実はこれから予定があるのよ」
と言い出したのでビックリです。
「じゃ、じゃあ私も…」
「朋子はいいじゃないの。柴田君ともう少しお話しして行きなよ。じゃあ柴田君、ご馳走さま!」
と告げるや、さっさと帰ってしまったのでした。
結局、玄関まで柴田君と一緒に恵を見送り、そして柴田君に促されて再びリビングに戻ることに。
柴田君と二人きりになって急に落ち着かなくなった私でしたが、仕方なくソファーに掛けると、柴田君はためらいもなく私の横に座りました。
(つづく)

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2012.08.17 Fri l 浮気の効能 l コメント (4) l top
「じゃあ、二人きりになったところで、あらためて乾杯」
柴田君はそう言ってグラスを合わせたのですが、何気に左手を私の膝に置きました。
(…ちょっと、あつかましい)
と、思ったけれど、なぜだかその手を振りほどくことが出来なかった。憧れの柴田君と触れ合っていると思うと、なんだかドキドキワクワクしてしまって…
「やっと二人っきりになれたね」
「柴田君…私に憧れてたなんて、そんないい加減なことを…」
二人きりになってしまった緊張を誤魔化すように私は口を尖らせて抗議しました。
「いい加減じゃないよ。ホントのことなんだから」
「だって、私こそ柴田君に憧れてたんだから、柴田君がそんな気持ちを持っていてくれたら絶対気付いたと思う!」
柴田君はワイングラスをテーブルに置くと、今度は私の手を優しく握りました。大きくて温かな柴田君の手のひら。
「朋子ちゃんはいつも静かに本を読んでいるイメージだったからね。僕なんかが声を掛ける隙がなかったんだよ」
「私…暗かったもんね」
握られた手を離されるのを怖れるように、私はおとなしく答えました。
「いや…暗いのとは違うな。静かだけど凛としてたというか…でも、朋子ちゃんこそ本当なの?僕に憧れてたって」
「そうですよ!全然気付いてくれないんですもの!」
思わず甘えて抗議するような口調ななってしまって自分でもビックリ。
「そうかあ…そのことを君が結婚する前に知っていたらなあ…」
私の頬がさらに熱くなりました。
「知ってたら…どうしたんですか?」
「プロポーズしたよ」
私は思わず柴田君の顔に見入ってしまった。
「…どうしてそんなことを言うの?人妻と遊びたいの?」
「いや、そういうわけじゃないよ。でも、僕の人生、今とは違ったものになったかもしれないと思ってさ…」
「…」
「ねえ朋子ちゃん、これからもこうやって会えないかなあ?」
「え…うん。また恵と3人で会いましょう」
「いや…出来れば朋子ちゃんと2人だけで会いたいんだけど…」
茫然とする私の両肩に手を置いた柴田君は、まっすぐに目を覗き込みながら言いました。
「ねえ、キスしてもいいかな?」
私は目を見開いて柴田君の顔を思わず見つめた後、
「…ダメです。厚かましすぎます」
と、ピシャリと言ってしまった。
「ごめん。厚かましいのは性格なんだ。再会を祝してのご挨拶キスだよ。深刻に考えないで」
ゆっくり顔を近づける彼。私は金縛りに掛かったように避けることが出来ません。結局、目を開けたまま柴田君のキスを唇に受けてしまった。お互いの唇が羽毛のように軽く触れ合って…
(つづく)

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2012.08.19 Sun l 浮気の効能 l コメント (4) l top