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ゆきえがユリエの家に戻ったのは、夜の8時を過ぎた頃で、すでにみんな夕食を終えていた。
「遅い!なにフラフラしてるの?お母さんの目が届かないからってハメを外したら私が許しませんよ!」
相変わらず保護者みたいな口を聞く奈緒がうざったかったが、ゆきえは曖昧な笑顔だけでごまかしておいた。
一方、ユリエはゆきえを無視するように黙っていた。
ゆきえが自分よりもはるかに早く処女を捨てていたことに、いまだにわだかまっているようだ。
(窪田さん、早くユリちゃんを女にしてあげて下さい)
ゆきえは、心の中で祈らずにはおられなかった。

その夜は早めに寝ることになった。
いつもなら、ユリエと夜遅くまでガールズトークに花を咲かせるのだが、ユリエがいまだ拗ね拗ねモードなので仕方がない。
この夜は、ユリエは自分の部屋で、ゆきえと奈緒は客間で休むことになった。
布団に横になっても、ゆきえは容易に眠れそうになかった。
昼間、松本城で出会った窪田さんと、成り行きとはいえエッチまでしてしまったのだ。昨日までは想像も付かなかったことだ。
(私の人生、ケンちゃん一筋と思っていたのに、こうも簡単に浮気をしてしまうなんて…)
自分自身が怖くもあったが、終わってしまったことは仕方ないという開き直りの気持ちもあった。
(ケンちゃんゴメンね。でも、窪田さんがもう一度人生を前向きに歩くためには、どうしても必要なイベントだったの。もう二度としないから許してね)
心の中でそう思いつつ、実はゆきえの心の中に、罪悪感がほとんど無いのが不思議だった。
(きっと、今回の窪田さんとのセックスは人助けだからだわ。神様だって、きっと許していただける!)
あまりに自己チューな解釈に、自分自身であきれ果てる。
(今回のことは、お墓まで持って行こう。私と窪田さんの永遠の秘密だわ。それで誰も傷つかないなら…)
ゆきえは自分にそう言い聞かせて目を閉じた。

目を閉じれば閉じたで、つい先ほどまで体を合わせていた窪田さんとの情事(なんだか大人っぽい)が、まぶたの裏によみがえる。
窪田は初体験だけに、すべてにぎこちなかったが、それでも窪田のセックスには真摯さが感じられた。誠実なのだ。
だからこそ、ゆきえも積極的にリード出来たし、気持ち良くもなれたのだと思う。
正常位では、すぐにも果てそうになった窪田だったが、バックでは懸命に頑張って、ゆきえを気持ち良くしてくれた。
ケンちゃんのより数センチは長いペニスが、ゆきえが今までに経験したことの無い膣の奥を強く刺激して、新鮮な快感に酔い痴れた。あまりの気持ち良さに、よだれが垂れるのを止められなかったほどだ。
窪田にも徐々に余裕が出来てきたのか、単調な突きだけではなく、浅い突き深い突きを交え、ついには円運動なども加えてゆきえを驚かせた。
(やっぱり窪田さんは、なにをやっても上手)
ゆきえは、ラブホテルの室内に響く自分のあえぎ声を、まるで他人のもののように聞いたのだった。

そんなことを思い出していると、あそこがジュンと濡れてくる。
(困ったわ。私ったら、さっき2回も愛し合ったのに、また…でも、もう一度窪田さんと愛し合いたい…ダメッ!窪田さんとは今日一回きりと約束したじゃない!でも…ああ、ケンちゃんに会いたい!)
ゆきえは混乱しながらも、そろそろと右手がショーツに入って行くのを止めることが出来なかった。
その時だった。隣の布団に寝ていた奈緒が、なにやらゆきえの様子を伺っている気配を感じ、ゆきえはとっさに寝たフリをした。
すると奈緒は、布団から立ち上がり、そっと部屋から出て行ったのだった。
(奈緒ちゃん…怪しい)
(つづく)


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2012.01.31 Tue l ゆきえの冒険・高校生編 l コメント (2) l top