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翌日、ユリちゃんに連れられて彼女が憧れる窪田先輩の高校のグラウンドに向かいました。サッカー部の練習を見学するためです。
夏の烈しい太陽の下、20人ほどの男子高校生が汗まみれになってサッカーボールを追いかけています。
「ほら、あれ!あれが窪田先輩よ!」
ユリちゃんが興奮して、赤いTシャツを着た長髪の男子を指差しましたが、私たちがいる小さな観覧席から見ても、たしかにスマートでカッコいい感じです。
いや、カッコだけではなく、しばらく見ているうちサッカーにはまるで無知な私の目にも、窪田さんがメンバーの中で一番サッカーが上手そうに見えました。
「窪田せんぱ~い!」
練習が一段落した時、ユリちゃんが大声で呼びかけながら手を振り、グラウンドの選手たちが一斉に観覧席の私たちの方を見ました。
ユリちゃんを認めたのでしょう、窪田さんが控えめに手を挙げ、すぐに練習に戻ろうとしましたが、回りの男の子たちがニヤニヤしながら窪田さんに話しかけている。
「ほら~、ユリちゃんが大声出すから、窪田さん困ってるんじゃないの?」
「いいんだもん」
恋は盲目です。

その後休憩となったみたいで、窪田さんが一人で観覧席に上がってきました。
ユリちゃんが、急いでタオルと小型の保冷ポットに入れたスポーツドリンクを差し出すと、窪田さんはお礼も言わずにそれで汗を拭き、ドリンクを飲んだ。
長髪から汗が滴り、私は(なんで髪を短くしないんだろう)と思いました。
身長は175cmぐらいでしょうか。痩せてるけどなかなか引き締まった体をしていて、特に太ももの筋肉がすごい。
「先輩、お疲れ様です」
「来るのはいいけど、あんまり大声を出さないでくれよ。先輩たちに冷やかされるから」
「ごめんなさい」
叱られてもユリちゃんは嬉しそうです。
やがて窪田さんが私の方を見て、
「そっちは?」
と、ユリちゃんに聞きました。
「あっ!いとこのゆきえちゃん。東京から遊びに来てるの」
「東京からかあ。いいなあ、オレも東京の高校に行きたかったよ」
「ええ~!長野のガッコでいいじゃないですか」
ユリちゃんが口をとがらせる。
「いや、将来のことを考えると、やはり都会の方がいいんだ。せめて名古屋か静岡だったらなあ」
「長野の方がインターハイとか行きやすいじゃないですか」
「インターハイとか高校サッカーが目標じゃないから。将来を考えたら高校よりクラブチームでやりたいんだ」
私には何のことやらさっぱりわかりませんでしたが、そのあいだ窪田さんはずっと私の方を見ていたので、どぎまぎしちゃいました。
「じゃあ、オレ行くわ。ユリは美人だけど、ゆきえちゃんは可愛いな」
そう言い残し、颯爽と去っていった窪田さん。
帰り道、ユリちゃんは不機嫌そうに黙っていました。その理由はなんとなくわかってはいましたが…
「なんだか窪田先輩、ゆきえちゃんのこと気に入ったみたい」
高校のグラウンドからの帰り道、案の定ユリちゃんが強い口調でそんなことを言い始めました。
(つづく)

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2010.10.26 Tue l ゆきえの冒険・中学生編 l コメント (2) トラックバック (0) l top
「そんなことないよ。ユリちゃんのこと信頼してるみたいだったし、なんか個人マネージャーみたいで、いい感じだったよ」
慌ててフォローした私でしたが、心の中では(なんで私が言い訳しなきゃいけないの?)と、不満タラタラです。
たしかに窪田さんはカッコいいし、ケンちゃんとの比較を女性100人に聞いてみたら、99人までが窪田さんを選ぶだろうけど、でも私はケンちゃんを選ぶ。窪田さんに気に入られるも気に入られないも全然関係無いのですよ。
その後も気長に『美男美女のカップルだよ』とか『身長とかも釣り合ってるよね』とかユリちゃんを持ち上げ続けて、やっと機嫌を直してもらったのでした。ふーっ!
それにしても、おませで私よりずっと大人だと思っていたユリちゃんが、こんなにも見境が無くなるとは。
恋は魔物、私も気を付けなくっちゃ。

その日の夜も、お母さんと一緒の部屋で寝ましたが、やはりお布団の中で目を瞑って、ケンちゃんとのことを回想してはあそこを濡らしていました。

中1も終わりに近づいた冬、ついにケンちゃんから『ゆきえとセックスがしたい』と、打ち明けられました。
あんなに精液がいっぱい出るのだから、男の子の性欲ってスゴイとは感じていたのですが、ケンちゃんの要求は決して性欲からだけではないと信じていました。
「大好きだから、将来はゆきえと結婚したいからこそ、セックスがしたい!」
実はその思いは私も同じだったのです。でも怖かった。
自分でも性に対する興味は人一倍あると感じていましたが、成熟には程遠い自分の体のことを考えると不安でなりません。
こんなんで性交なんかしていいの?あそこから血がいっぱい出て止まらなかったら…
でも、結局ケンちゃんの思いを受け入れたい一心で、うなずいたのでした。
「お願い、私が痛がったら止めてくれる?」
「もちろん。ゆきえが嫌がることは何ひとつしない」
そんなケンちゃんを私は心底信頼しきっていました。

そしてついに実験の時がやって来ました。
ケンちゃんの部屋で二人きりになり、いつも通りキスをして、ケンちゃんが私の乳首を吸い、そして私がケンちゃんのペニスを舐めた。いつもならそれからケンちゃんに射精させて終わりとなるのですが、この日はそれからが大切。
ご両親の寝室から持ち出してきたというコンドームを付けたケンちゃんのペニスってなにやら可愛かった。
痛みの予感に震えながらも、私は親しみを込めてくすりと笑ったのでした。

私は静かに横たわり、両脚を広げさせられると、ケンちゃんが乗っかってきました。
「いいね。いくよ」
「は、はい…」
私は目を閉じて、ケンちゃんにすべてを任せました。
私たちの体が重なり、股間にケンちゃんのペニスが触れ、それがゆっくりと押し付けられてくる。
「ここでいいよね」
「うん…たぶん」
私の性器の位置は、何度も目で見ていてよく知っているはずですが、やはり不安なようです。
やがて襲い掛かってきた鋭い痛みは、私の予想をはるかに超えていました。
「イタイ!」
私の体が跳ねるように上方に逃げ、ペニスが外れてしまったのです。
(つづく)

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2010.10.27 Wed l ゆきえの冒険・中学生編 l コメント (2) トラックバック (0) l top
「ゴメン!痛かった?」
ケンちゃんが慌てて体を離しました。
「うん、少し…でも、頑張るから…来て」
「…うん」

その後、2度3度と挿入を試みたのですが、結果は同じことでした。
ケンちゃんが侵入してこようとすると、その鋭い痛みと恐怖心から、どうしても体が逃げてしまうのです。
「ゆきえ、今日はもう止めよう」
汗ばんで疲れた表情のケンちゃんにそう言われた時の寂しさ哀しさ情けなさ。思わず、
「ケンちゃん!誰か他の子とする?」
と、感情的な声を上げてしまったほどです。
「そんなわけないだろ!僕がセックスしたいのはゆきえとだけなんだ。高校生になってからでも、もっと大人になってからでもいい。いつかは結婚するんだから」
そんなケンちゃんの言葉に、思わず声を上げて泣いてしまった私でした。

ケンちゃんの胸でひとしきり泣いた後、私は可愛くなったペニスに手を伸ばしました。
「今日はまだ、出してないでしょ?」
私の手の愛撫に即座に反応したペニスに、やがて舌を這わせていった。
「うう…ゆきえ」
気持ちよさそうに声を漏らすケンちゃんのペニスを、いつも以上に情熱を込めてフェラチオすると、やがてケンちゃんが悲鳴を上げ始めた。
「ああ!ゆきえ!ダメ!出ちゃう!」
ケンちゃんが私の頭を持ち、口を離そうとしましたが、私はイヤイヤをしてペニスをくわえ続けた。
「ダメだよ!このままだと…」
私は、ペニスを口に含んだままうなずきました。
「ああ!ゆきえ!出ちゃう!」
ほどなく私の口の中でペニスが弾け、熱い液体が勢いよく何度も口の中で跳ね、口内にあふれました。
ケンちゃんが慌ててペニスを抜いたので、私の口元から何筋かの精液がこぼれたけれど、私は何とか命の雫を飲み込もうと悪戦苦闘。
でも、結局飲めなかった。しょっぱいような苦いような味と、まとわりつくイガイガ感。
口に精液を溜めたまま顔をしかめる私に、ケンちゃんがティッシュを広げて、
「ほら、早くここに吐き出して!」
と、言ってくれたので、仕方なくティッシュの上に白い液体を出したのでした。
「まずかっただろ?無理しなくっていいのに」
「無理じゃないもん!ケンちゃんの飲みたかったんだもん!」
「ゆきえ!」
涙ぐむ私を抱き締め、そして唇を合わせる。口の中に残った精液がお互いの舌の間に漂った。
「うわ!やっぱりまずいな!」
ケンちゃんが大げさに顔をしかめ、やがて二人して笑い合いました。
こうして二人の初体験は失敗に終わりましたが、それでも私たちの絆はさらに深まったと実感したのでした。
(つづく)

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2010.10.28 Thu l ゆきえの冒険・中学生編 l コメント (2) トラックバック (0) l top
明け方夢を見た。
私はまる裸でケンちゃんとベッドの上にいた。
(ついにこれから処女をケンちゃんに捧げるのだわ)
期待と恐怖に震える私を、ケンちゃんが優しく抱いてくれて、私は落ち着かなければと思って目を閉じた。
「大丈夫だよ、ゆきえちゃん。僕は慣れているから、痛くないようにしてあげる」
ケンちゃんが長髪をかきあげながらそう言ったっけ。
…ん?長髪?
慌てて目を開くと、私を抱いているのは、窪田先輩だった。
「え?窪田さん?」
私が窪田さんを押しのけると、窪田さんは、
「どうしたの?」
と、驚いた表情。おそらく拒絶された経験など無いのでしょう。
窪田さんのピンク色のペニスは激しく勃起していて、それはケンちゃんのよりずっと長くて太かった。そして先端の小さな割れ目から、すでに粘液を滲みださせていて、私の目はそのペニスに吸いつけられて、逸らすことが出来なかった…

目が覚めました。
母はまだ隣で寝息を立て、私はあそこがじっとりと濡れています。
(私ったら…なに考えてるんだろ?)
呆れたため息をつきながらも、生々しかった窪田さんのペニスを反芻して、しばらくうっとりとしていたのでした。

夏祭りを翌日に控えた日、ユリちゃんちには人がいっぱい集まって、大変なことになっています。
元々母の実家は由緒ある旧家らしく、お正月やお盆には親族縁者が続々と集まってくるのです。
私はいろんな親戚からお小遣いをもらえるチャンスなので、張り切ってお酒を運んだり、お寿司の準備を手伝ったりしていました。
大広間から人があふれそうな喧騒の中、一人の男が母に話し掛けていた。
「祐子さん?」
母がその男を振り返ると、母の表情にパッと嬉しそうな笑顔が広がりました。
「あら、富田君!久しぶりねえ」
「うん、祐子さんは同窓会にもあまり来てくれないから」
「ゴメンね。どうしても東京に住んでると」
「そうだよな。祐子さんが東京の人だもんな」
そんな二人の様子をチラチラ見ながら、私は気になって仕方がありませんでした。
夏のことなので、集まる男性はランニングシャツにズボンとか、Tシャツにジャージとか、甚平とかの田舎臭い人ばかりなのに、富田君と呼ばれた男は、洒落た色のラコステのシャツに綿パン、髪は緩やかにパーマのかかった茶髪。
なんとなく気に食わなかった。

「ねえ、あの男の人、誰?」
ビールを持って、ウロウロしていたユリちゃんに聞いてみました。
「ん?ああ、富田さんね。近くでコンビニやってる人。たぶん私たちの遠い親戚じゃないかな?」
「…ふ~ん」
「笑っちゃうでしょ。このあたりじゃプレイボーイで有名なんだって」
「こんな田舎で、プレイボーイだなんて…ホント笑っちゃう!」
思わず漏らしてしまった私の品の無い言葉に、ユリちゃんが目を丸くしています。
(つづく)

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2010.10.29 Fri l ゆきえの冒険・中学生編 l コメント (2) トラックバック (0) l top
「あっ!ゴメン。ここを悪く言うつもりじゃないんだけど…」
「いいって、いいって。私もあの人、好きじゃないし。でも、ゆきえちゃん、お母さんが心配なの?」
「まさかあ!うちのお母さん、あんな人、相手にしないよ!」
「そうだよね。ゆきえちゃんのご両親はラブラブだもんね」
「そうそう」
冗談めかして言ってみたけれど、でもなんとなく二人が気になる。立ち話をしていた母と富田さんは、そのうち座敷の隅に座りこみ、何やら懐かしそうに話しこんでいます。
今回の帰省には父は来ていません。それをいいことに、母が昔の男友達と…
まさかね。
母はお友達のお母さんたちと比較してもキレイな方だとは思うけれど、父以外の男性とどうにかなるなんて考えられない。
それでも私の胸騒ぎは静まりませんでした。

そういえば、両親の性交の声を初めて聞いたのは、この家でのことでした。
5年生の夏、ユリちゃんと二人で廊下から盗み聞きしたのです。
帰宅してからも注意深く観察していると、稀に両親の寝室から、母の押し殺したうめき声やベッドのきしむ音が聞こえてくることがありました。
もちろん私にとっては母だけど、父にとっては愛する女でもあるのです。
そこら辺の男女の機微は、ケンちゃんと愛し合うようになった今の私にもわかる気がする。
そうなんだ。母は女でもあるのだ。
そんなことを考えていると、ますます親しげに話す二人が気になって仕方がないのでした。

翌日はいよいよ夏祭りで、にぎやかな祭囃子が聞こえたり、浴衣姿の人がそぞろ歩いたりと、何やら街全体が浮わついた空気です。
うちの実家はお神輿の休憩所にもなっていて、私たちは飲み物や軽食を用意して、お神輿を待ちました。
褌に法被姿の若い衆がまぶしい。
私とユリちゃんは、子供みこしを担ぐ子どもたちに、ジュースやお菓子を配る係。
「ねえ、窪田先輩はお神輿担いだりしないの?」
「するわけないジャン。クールだもん」
「でも、ふんどし姿、似合うかもよ。脚長いし」
「イヤだあ、ゆきえちゃん!想像しちゃうじゃないの!」

夜は、おばあちゃんに買ってもらった浴衣を着て、ユリちゃんと縁日に出掛けました。
東京での縁日といえば、学校の校庭とかで自治会やPTAがポップコーンを作って売ったりぐらいのイメージですが、田舎の縁日は神社の境内いっぱいに鮮やかな屋台が出回って、ちょっと怖いおじさんや、威勢のいいお姉さんが賑やかにモノを売っていたりして、すごい活気です。
私たちはその雰囲気に巻き込まれて、ヨーヨー釣りをしたり、綿菓子を買ったりして楽しみました。
綿菓子1個500円は高かったけれど、親戚連中にお小遣いをもらっていたので軍資金はたっぷりです。
でも、私とユリちゃんは喧騒に疲れて、いつしか薄暗い通りを並んでおしゃべりしながら歩いていました。
遠くでさざ波のように盆踊りの歌が聞こえてくる。
「あれ?祐子叔母さんじゃない?」
ユリちゃんが指差した方向を見ると、50mぐらい離れた路上を、たしかに母が男性と肩を並べて歩いていました。
(つづく)

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2010.10.30 Sat l ゆきえの冒険・中学生編 l コメント (2) トラックバック (0) l top