エッチなおはなし
エロは地球を救う!モーツァルトのような無垢なエロを書きたい・・・
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ゆきえの冒険・高校生編 6
「ユリエは、そのウブなおっぱいから判断するに、まだヴァージンだわね?どう?図星でしょ!」
奈緒が、ユリエのおっぱいを指差しながら、そう決め付けた。
「だ、だからどうだって言うのよ!私たち、まだ高2なんだから、そんなの当たり前でしょ!」
気の強いユリエは、そう言って胸を張る。
「当たり前ねえ…フフフ」
奈緒がゆきえの顔を見て、ほくそ笑んだ。
(奈緒ちゃん、いったい何を言い出すつもり?)
「田舎の子の方が進んでるかと思ったけど、ユリエは意外と『おくて』なんだね。いや、びっくり。案外モテないんだ?」
「…なによ!あんたは男を知ってるかもしれないけど、私たちは高校生なのよ。そんなの不潔だわ!ねえ、ゆきえちゃん?」
いきなり話を振られて、ゆきえがギクリと反応した。
「あらら?もしかして、ユリエはゆきえもヴァージンだと思ってる?」
奈緒が、満を持した一言を発した。
(あ~あ…言っちゃったよ)
これから起こるであろう阿鼻叫喚を思うと、ゆきえはうんざりした。
「…」
一瞬、言葉を失ったユリエが、信じられないものを見るように、目を見開いてゆきえを見つめている。
「ゆきえちゃん…ウソ?ホントに?ホントに経験しちゃったの?」
さすがにここまで来たら、言い逃れも出来そうにない。
「う、うん…まあ」
「ウソ!…もしかして、前に話してくれたケンちゃんって子と?」
よほどショックを受けたらしく、ユリエの声は震えている。そして、ゆきえが弁明する前に、奈緒が、
「あら、ケンちゃんのこと知ってるの?そう、そのケンちゃんって子に、前から後ろからバッコンバッコンよ」
と暴露してしまった。
「バッコンバッコン…」
「そうよ。中学生の分際で、絶頂感まで知ったおませさんなんだから」
「ちゅ、中学の時から?」
「な、奈緒ちゃん、そこまで言うこと…」
「あら、ホントのことじゃない。フェラチオを褒められたって、私に自慢したじゃない」
「ふぇ、ふぇらちお…」
もはやユリエは目が点になってしまっている。
「奈緒ちゃん!私そんなこと言ってない…」
「あら?『私、正常位よりバックから突かれる方が感じるみたい…』とか、うっとりした目で言ったのはゆきえじゃない」
「正常位…バック…」
ユリエは口をパクパクさせている。
「奈緒ちゃん!もうやめて!」
「ゆきえちゃん、裏切ったわね!」
ゆきえの言葉を遮ったユリエの瞳は怒りに燃えていた。
「裏切っただなんて、そんな大げさな…」
「まさか中学生の頃からだなんて…いいわ!ゆきえちゃんが裏切るのなら、私だって捨ててやる!この夏休み中にヴァージンを捨ててやる!」
ユリエが思わぬ逆上を見せ、奈緒が、
「おお!いいわね。私も応援しちゃうわよ」
とか、けしかけている。
「ホームレスのオジサン相手に捨ててやる!」
「そ、そんなテレビドラマみたいなことを…奈緒ちゃんもよけいなことを言わないで!」
ユリエは湯船の真ん中で、前も隠さず仁王立ちになったが、その興奮からか、浴槽のお湯が急に熱く感じられるのだった。
(つづく)
2011.12.22 Thu
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ゆきえの冒険・高校生編
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ゆきえの冒険・高校生編 7
『ゆきえ非処女』の事実を知らされ、思わず逆上したユリエの興奮もわずかに冷め、3人は一枚板の檜風呂の縁に腰掛け、足だけをお湯に漬けていた。
奈緒とユリエは、前も隠さずに堂々としていたが、ゆきえだけは相変わらずタオルでしっかり前をガードしている。
「ユリエは黙ってりゃ、けっこう可愛いんだから、その気になれば、彼氏の一人や二人、すぐに出来るでしょうに」
人を落ち込ませておいて、親切っぽくフォローする。奈緒得意のマッチポンプ。
「その気にならないのよ。理想の彼氏なんか、そう簡単に見つかるはずがないわ」
いつも威勢のいいユリエがしょんぼりしてしまっていた。ゆきえに遅れを取ったことが、よほどショックだったのだろう。
「たしかに理想の彼氏は簡単に見つからないけど、現実にはみんな妥協してるものなのよ。ゆきえみたいに、身近なところで手軽に男を調達して、性欲を癒してる女がほとんどなんだから」
「…」
「ゆきえちゃん、そのケンちゃんって子に騙されてるんじゃないの?きっとそうよ!その男、ゆきえちゃんの体だけが目当てなんだわ!」
再びユリエが興奮し始めた。
「ユリちゃん、ひどい!ケンちゃんは、そんな人じゃないわ!」
ゆきえが哀しそうに抗議すると、『ご、ごめん…』と顔を伏せて謝る。
(ユリエちゃんは、やっぱり素直ないい子なんだ。奈緒ちゃんと違って…)
「まあ、目当てにするほどの体でもないし、ケンちゃんからすれば、一種のボランティアね」
「…」
そんな会話をよそに、ユリエは再び肩を落としてしまった。
「そうだ!前に紹介してくれたサッカー部の…窪田先輩だっけ?ユリちゃんとナイスカップルだと思ったけど…東京の大学に行ってるんだっけ?スッゴいイケメンなんだよね」
ゆきえの質問に、ユリエはうつむいて、力なく首を振った。
「窪田先輩は…ケガをして、サッカーが出来なくなって、大学も辞めて帰ってきてるわ」
「そ、そうなんだ…」
なにやら、いろいろ事情がある気配だが、もちろん奈緒はそんな気配など、お構い無しだ。
「なになに?イケメンだって?紹介してよ!私がユリエの愛のキューピッドをやってあげる!」
「ちょっと!よけいなこと言わないでくれる!あんたなんかには関係ないでしょ!」
ユリエの切り口上に、奈緒もキレてしまったようだ。
「なによ!人が心配してやってるのに!もう知らない!ユリエなんか、一生ヴァージンやってギスギスして、オヤジを怒鳴りあげていればいいんだわ!」
「…言わせておけば!」
ユリエが奈緒に飛び掛かって、お風呂の中で揉み合いになった。
「ちょっと!やめて!二人ともやめて!」
慌ててお湯の中で取っ組み合う二人の中に入ったゆきえだったが、逆に『貧乳は黙ってなさい!』と、奈緒の手でタオルは飛ばされ、しかも貧しい乳房を掴まれてしまった。
「キャッ!」
「うわ~、やっぱり貧乳!」
「キーッ!怒った!」
珍しくゆきえが逆襲して、奈緒のおっぱいを『エイッ!』と、握り返す。
(うわっ!大きいのに弾力がある!)
そうこうするうちに、奈緒が右手でユリエの、左手でゆきえの乳房をつかんで揉み始め、ユリエも、『なにすんのよ!』と揉み返す。ユリゆり協力して奈緒のおっぱいを攻撃すれば、いつの間にやらゆきえとユリエもお互いのおっぱいを…
お風呂でのケンカが、いつの間にやら三つ巴の壮絶なおっぱいもみもみ合戦に…
一方その頃、お風呂場に面した中庭の3人の悪ガキたちは…
(つづく)
2011.12.25 Sun
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ゆきえの冒険・高校生編
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ゆきえの冒険・高校生編 8
ジュンとその二人の仲間たちは、顔をくっつけ合うように羽目板の隙間からお風呂場の中を覗くのに必死だった。
「兄貴…見えないよ!そろそろ変わって!」
「うるさいなあ!ちょっと待ってろ!」
「シッ!静かにしないと気付かれちゃうよ!」
この夜、集まった3人の中学生は、ジュンの部屋に潜んでじっと3人娘が入浴するのを待っていたのだが、廊下を賑やかに言い争いしながら歩く奈緒たちの気配に素早く反応し、さっそく中庭に出て、ジュンが発見した羽目板の隙間から順番に中を覗いていたのだった。
隙間と言っても、ほんの細い板の切れ目で、当然一人づつしか覗けない。しかも浴室は温泉旅館のお風呂のように広く、薄暗い上に湯気が立ち籠もっているのだから見づらいことこの上無い。
だが、3歳年上のお姉さんたちの、お湯の中に浮かび上がる陽炎のようなヌードを見ることは、童貞中坊にとって衝撃的な経験であることに違いない。
3人は緊張に震えながらも股間を押さえていた。
始めこそ、1分づつ、正確に時計で計りながら公平に覗いていたものの、さっきからはジュンがほぼ独占状態。
「あ、あにき!早く変わって!オレもう限界!」
「ちょ、ちょっと待て!」
ジュンは激しいショックを受けていた。
見慣れた姉の裸はともかく、奈緒とか言う生意気な東京娘は信じがたいほどのナイスバディの持ち主で、思わず息を飲まされたが、やはりジュンの視線は子供の頃から憧れ続けたゆきえの体に集まる。
お風呂に入っても、タオルで前をガードして、容易に胸を見せないゆきえだったが、そんなところにも奥床しさを感じて、『さすがはゆきえちゃん!』と、贔屓の引き倒し。チラリと覗く幼い乳房にめまいすら感じるのだった。
ところが…
奈緒がいきなり、ゆきえが処女じゃないことを暴露してしまい、ユリエ姉ちゃんも激しくショックを受けた様子だ。しかも、彼氏とバッコンバッコン…
って、よく意味がわからなかったけど、『前から後ろから…』セックスをやりまくっているということに違いないだろう。
しかも、中学生の頃から彼氏とセックスをしていて、フェラチオまで経験済みだという。
(フェラチオって、あの、女が男のチンコを口で…カーッ!)
ジュンは、頭に血が上った。
しかも、奈緒にバラされたゆきえも、それを聞かされた姉のユリエも興奮してしまい、奈緒とユリエ姉ちゃんが、湯船の中で取っ組み合いになったかと思うと、止めに入ったゆきえちゃんともども、いきなり3人でのおっぱいのさわりっこが始まったのだ。
『ほら、ゆきえのおっぱい、小さいのに乳首は長くなってるでしょ?これはケンちゃんに定期的に吸われてるからよ!』
『キーッ!奈緒ちゃん、そんなこと言わなくてもいいでしょ!』
『ゆきえちゃん、見損なったわ!』
浴室内の喧騒に、
「アニキ!中で何が起こってるの?!」
と、舎弟たちが焦っている。
「ねえ!ちょっとだけ見せて!」
「こら、押すな!」
舎弟たちに押された拍子に、ジュンが頭をしたたか壁にぶつけて大きな音を立ててしまった。
「いてーっ!」
『あっ?誰?ジュンだね?ジュンが覗いてるんでしょ?!』
ユリエの鋭い声が中から聞こえたかと思うと、続いてゆきえの『キャーッ』という悲鳴が聞こえた。
「や、やばい!逃げろー!」
3人は脱兎のごとく逃げ出した。
ジュンは逃げながら、『面倒なことになった』と思ったが、ゆきえにセックスフレンドがいるという事実の前では、覗きなど、たいしたことではないようにも思えた。
(つづく)
2011.12.27 Tue
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ゆきえの冒険・高校生編
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ゆきえの冒険・高校生編 9
信州滞在2日目の午後、奈緒、ゆきえ、ユリエの3人娘は、バスに乗って安曇野の有名な観光用のわさび園へと出掛けた。
「なんでうら若き娘が3人も揃って、こんなところで時間を潰さなきゃいけないの?観光客ってジジババばっかりじゃない!」
相変わらず奈緒は口が悪く、
「うるさいわねえ!嫌なら来なければいいでしょ!」
とか、ユリエに言い返されていたが、夏の陽射しの下、一面のわさび田を見て、歓声を上げた。それはゆきえも同じで、見渡す限りのワサビの葉の緑と、縫うように走る清水の風景には、何度見ても目を奪われ、心が洗われる気がする。
さっきまで文句を言っていた奈緒は、ジジババに混じって水車小屋やわさび田の写真撮影にいそしみ、土産物を買い漁り、売店の『わさびソフトクリーム』に舌鼓を打ち、ゆきえ、ユリエを無理やり誘っては、記念写真を撮りたがった。
「なんだか子どもみたい」
老人グループにシャッターを頼まれ、張り切ってポーズの指示まで出している奈緒を見ながら呆れるユリエに、ゆきえは、
「奈緒ちゃんも悪い子じゃないんだけどね…」
と、ため息をつくのだった。
わさび園を出て、バス停に向かう途中、3人娘の前に、一人の若い男が現れたのだが、最初に気付いたユリエがサッと顔を背けた。
「あっ…窪田先輩」
ゆきえが小さく呟いたのを、地獄耳の奈緒が聞き逃すはずがない。
「ん?窪田先輩って、ユリエの元彼のイケメン?」
「奈緒ちゃん…引っ掻き回しちゃダメだよ」
ゆきえが奈緒に耳打ちしたが、そのうち窪田先輩の方も、ユリエたちに気付いたようだ。
「こんにちは」
ゆきえが最初に挨拶し、奈緒は好奇心を隠さないクリクリした瞳で窪田を見つめていたが、ユリエは相変わらずそっぽを向いたまま。
「あっ!えーと、ユリエの従姉妹の…ゆきえちゃんだっけ?」
「はい!お久しぶりです!」
名前を覚えてくれていたことが嬉しくって、思わず声が弾んだゆきえだったが、すかさず奈緒が、
「奈緒で~す。ユリエちゃんの従姉妹のゆきえちゃんの親友で~す」
と、ぶりっこブリブリに自己紹介。
「あ、そう…よろしく」
「東京の大学に行ってたんですって?私、六本木界隈は庭ですから、今度一緒に…」
「奈緒ちゃん!」
何を話し出すかわからない奈緒を制して、
「ユリエちゃん…お話しなよ」
と、ユリエの背中を押したねだが、相変わらずユリエは拗ねたように顔を背けたままだった。
「あっ、じゃあ僕は…」
気まずい沈黙に耐えられないように、窪田がゆきえに軽く手を上げると、
「じゃあ、またお会いしましょうね」
と、奈緒が、長いまつ毛をパチパチさせながら媚を売ったが、窪田は曖昧な笑顔を残して去って行った。
「なるほど。田舎モンの割りには、なかなかクールな若者ね。こんなところでくすぶらせるのはもったいないわ」
奈緒が腕組みをして、一人で納得していたが、ゆきえはユリエと窪田の関係が気になって仕方がなかった。
3年前は、あんなに仲がよかったのに…
「いこ」
窪田が去り、ユリエは何事も無かったようにバス停への道を先に歩いて行ったが、遠ざかる窪田の後ろ姿を何度もチラ見していたことに、ゆきえは気付いていた。
(つづく)
2011.12.29 Thu
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ゆきえの冒険・高校生編
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ゆきえの冒険・高校生編 10
信州滞在3日目。
ユリエは、高校の生徒会の用があるとかで、朝から登校してしまい、奈緒とゆきえは自由行動ということにした。
もっとも、ゆきえはしきりに、『奈緒ちゃん、一緒に松本の街まで行こうよ』と誘ったのだが、
「そう毎日、あんたのお守りばっかりしてられないわよ!一人でお城にでも登って下界を見下ろしながら、もう一度、自分の人生を見つめ直してくれば?」
と、憎まれ口を叩き、勝手にどこかへ出掛けてしまったのだった。
「チェッ」
ゆきえは、つまらなそうに、一人で松本観光に出掛けた。なんのかんの言っても、奈緒がいないと不安なゆきえだった。
奈緒は、田んぼに囲まれた安曇野の農道を、麦わら帽子をかぶって、のんびりと歩いていた。
空は快晴。たしかに紫外線はきついけど、頬を撫でる風はさわやかで、奈緒は目を細めて眩しそうに8月の太陽を見上げた。
やがて、路傍に石造りの道祖神を見付けると、小走りに駆け寄った。
「わあ!握手像だ!」
嬉しそうな声を上げ、さっそくデジタルカメラに収めて行く。
意外や奈緒の今回の旅の目的は、これだったりするのだ。
道祖神は路傍の神。集落や村の境界、辻などに祀られた石像で、村の守り神、子孫繁栄、旅や交通安全の神様として信仰されている。
また、男女のカップルで彫られた双体道祖神も多く、男女の性交をイメージすることから、夫婦和合、子孫繁栄のシンボルとしても拝まれている(道祖神の祖の字のつくりの『且』は、男性性器を現しているという説もある)。
日本中に存在するが、関東甲信越地方に多く存在し、特に安曇野地区には約400の道祖神が残っている。
奈緒がこの時見つけた道祖神は『握手像』と呼ばれるタイプで、安曇野地区の握手像は綺麗に彩色されているものが多いが、それはお祭の際に、地元の子どもたちが祈りを込めて彩色しているのである。
奈緒は、かつて家族とハイキングで出掛けた群馬県で、初めてこの小さな石像に出会って以来、妙に心惹かれるものを感じ、折に触れて見て歩いていたのだが、今回、ゆきえの里帰りに誘われた時、真っ先に思い浮かんだのが安曇野の道祖神群だった。
奈緒は、この日一日をかけて、それらの石像を出来るだけ探して歩くつもりだった。
でも、そんなことは親友のゆきえにも秘密。
『こんな地味な嗜好の趣味を私が持っていることに気付かれたら、クールなイメージが崩れるからね』
自らのイメージ作りには、妙なこだわりのある奈緒だった。
稲穂を青く実らせ始めた田んぼが途切れる辺りに小さな雑木林があり、その傍らに、道祖神を据えた小さなほこらを見付けて奈緒が近付いた。
『あら?これは酒器像だわ』
酒器像とは、婚礼、祝言の様子を表したもので、女神が瓢箪や徳利を持ち、男神が盃を手にした組み合わせで、中には男神が女神の肩に手をまわした微笑ましいものもある。
奈緒が、その道祖神をカメラに収めようと、カメラを手にかがみこんだ時、クヌギやナラの雑木の間に人の気配がした。
『ん?もしやカップルがラブシーンでも?』
その手の勘が異常に鋭い奈緒は、サッと身を隠しながら木立に近づいたのだが、そこには思わぬ人物が。
『あっれ~?』
予想通り、気配はカップルではあったが、どうもラブシーンではなく、なにやら揉めている様子。しかも、二人ともまだまだ子どもなのだった。
「おい!エロジュン!」
いきなり背後から声を掛けられて、ジュンは驚いて飛び上がった。
(つづく)
2011.12.31 Sat
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ゆきえの冒険・高校生編
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