エッチなおはなし
エロは地球を救う!モーツァルトのような無垢なエロを書きたい・・・
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浮気の効能 6
(ご挨拶だって言ってるし…これぐらいどうってことないわ)
私は無理やり自分に納得させようとしましたが、憧れの柴田君にキスをされ、心臓がバクバクと脈打って、その鼓動音が聞こえてきそうなくらい。
一方、柴田君は落ち着いたもので、短いキスを終えると何事もなかったようにニッコリ笑い、
「さあ、もう少し飲もう」
と、憎たらしいくらいにリラックスしています。
でも…なんて素敵な笑顔なんでしょう。
その後も、いろんな話をしながら柴田君は私の膝や太ももをさりげなくタッチし、『可愛い』とか『キレイだ』とか見え透いた甘い言葉を繰り返し、そしてタイミングを見計らってはキスをしてくるのです。私は決して積極的に受けることはしなかったけれど、何度もキスを受けるうちに、だんだん感覚がマヒしてきたみたい。もちろんお酒の影響もあるでしょうけど、人妻の身でこんなにも簡単に口付けされてしまっていいものなの?!
でも、何度めかのキスで、ヌメッとした舌の感触を感じた時にはさすがに怒りました。舌を使った時点で『ご挨拶キス』の名目は崩壊してしまいますからね。
思い切って柴田君の手を振りほどいて立ち上がると、
「そんな風にされると、私、帰らなきゃいけなくなる!」
と、厳しく抗議したのです。
「ごめん。もうしないから…お願いだから座って」
この期に及んでも柴田君は余裕綽々。優しくそう言われると、結局、再び柴田君の隣に座ることになるのですが…でもディープキスはマナー違反だと思います。
「柴田君、恵となんかあるの?」
「…えっ?」
「今日、恵は早く帰っちゃったけど、あなたと打ち合わせたんじゃないかしら?」
「ははは、それは考えすぎだよ。おそらく恵はホントにデートなんだと思うよ」
「…そうなのかなあ?」
「そうだよ。それに僕はそれほど策士じゃない」
そう言うと、柴田君は再び唇を求め、そして右手を胸に這わせてきました。
「ダメッ!」
私は柴田君の腕から逃れて立ち上がると、わざとらしく時計を見て、
「いけない!主人が帰ってくる時間だわ」
と、上ずった声を上げたのでした。時間は午後9時。実は正樹さんが帰宅するのはいつも11時を過ぎるのですが、これ以上ここにいると取り返し付かなくなってしまうかも。
「そうか…残念だけど仕方ないな。でも、また会えるよね?」
「…メールください」
送って行くと言う柴田君に、
「ここでいいです」
と、答えると、玄関先でもう一度キスを求められて…ドアの前に立ったまま、なす術もなく接吻を受けてしまう私。いつのまにか、キスは彼の既得権になってしまったようです。私はキスから逃れると、顔を伏せたままサヨナラも言わずにドアを出ました。
困ったことに、あそこから温かな液体が湧出しているのを感じて…私は慌てて股を擦りあわせるようにして、マンションを出たのでした。
(つづく)
2012.08.21 Tue
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浮気の効能 7
10時過ぎには自宅に戻ることが出来ましたが、やはり正樹さんはまだ帰宅していませんでした。
私はすぐにバスルームに入ると服を脱ぎました。やはりショーツが湿っていた…
私は、柴田君の痕跡を消し去るように身体中を丁寧に洗いましたが、ついついあそこを洗う手が愛撫の動きになってしまって…
「ハッ…朋子ったらなにをしているの!」
我に帰った私は、再びゴシゴシと身体を洗い、プルプルと顔と唇を浄めたのでした。
主人が帰って来たのは午後11時を過ぎていました。接待で疲れ切った夫は、シャワーを浴びるとすぐにベッドに入ってしまった。どうやら今夜、私が外出していたことすら忘れてしまっているようです。
酔った正樹さんのいびきはいつもより大きく、私はそのいびきを聞きながら、密かにマスターベーションを始めていました。いつもはぼんやりと性器をいじるだけなのに、この夜ははっきりと柴田君の指をイメージして自慰をしてしまった。心の中で、
(柴田くん…)
と、名前を呼びながら、『ウフ…』と、気持ちよくなったのでした。
翌日からさっそく柴田君のメール攻撃が始まりました。
『昨夜はゴメン!つい調子に乗ってしまったみたいで…でも決してウソは言っていないよ。どうか僕を嫌いにならないで!そして…また会えるよね?」
すぐに返信。
『こちらこそご馳走様でした。こんな人妻なんか相手にしないで、若い彼女と楽しんでください』
『若い子にはあまり興味が湧きません。高校時代からずっと憧れていた同級生がいるので。また、うちに来てくれますよね?』
う~ん、ここは一番悩むところです。もう一度柴田君のマンションを訪れたい気持ちはやまやまなのですが、でも、また行ってしまったら、今度こそいけないことになってしまいそうで…
結局、
『先日はご馳走になったので、今度は私が何か作ってあげましょうか?』
と、送信してしまいました。格好の口実を見つけてしまったわけです。
柴田君から速攻で返信が来ました。
『ホントに?!すごく楽しみです。また木曜はどうかな?仕事がら休みは自由に取れるんだ』
『夜は難しいです。お昼ごはんでよければ…何がいいですか?』
『パスタ!』
『パスタは先日、美味しいのを食べたじゃないですか』
『朋子ちゃんが作ってくれるパスタが食べたいんだ!きっと、どんな高級レストランより美味しいはず。木曜お昼に来てください。楽しみだな』
結局、次の約束をしてしまいました。
彼のマンションに一人で行ってしまったら、もしかしたら抱かれることになるのかも…
(それだけは絶対ダメ!お返しに食事を作ってあげるだけ。せいぜいキスまでだわ)
私は柴田君とのメールのやり取りですっかりうろたえていましたが、それでもこんな胸の高鳴りを感じたのは久しぶりだと思いました。
(前に高ぶったのはいつだったかしら?)
考えるまでもありません。高校時代に同級生だった柴田君に対する思慕の想い。なんのことはない。10年経って、また同じ相手にときめいているのです。
(雅樹さんに対して、こんな気持ちになったことは一度も無かった…)
私は、ほんの少しだけ後ろめたさを感じましたが、すぐに柴田君とまた会える喜びの方が圧倒したのは言うまでもありません。
(つづく)
2012.08.23 Thu
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浮気の効能 8
土曜の夜は恒例の夫婦の営みの日。主人とセックスしながら、
(ああ、今、抱いてくれているのが柴田君だったら…)
なんてことを考えてしまい、思わず慌ててしまったのですが、次の瞬間、ペニスを挿し込まれたあそこから、ジュワッと熱い液体が溢れてこぼれて…
(エッ?ウソ!)
思わずうろたえてしまいました。主人との性交で特別に愛液不足を感じたことは無かったのですが、この日の湧出量はハンパない。
そんな自分の反応に驚いて、無意識に身をくねらせたら、その瞬間、『アンッ!』なんて大きな声を上げてしまって…
「…?」
主人も一瞬驚いたようですが、すぐにピストン運動を再開しました。
「アッ、アッ、アッ…」
主人の腰の動きに合わせて間欠的に漏れる私のあえぎ声。
(もしかして…私ったらイッちゃう?)
希望的観測に胸を弾ませたのもつかの間、次の瞬間には、
『う…うわ~!朋子~!』
と、雅樹さんが弾けてしまって…。主人はひときわ強く私を抱き締めると、せわしなく腰を使って射精をし、やがて気持ちよさそうにピクピク痙攣したのでした。
(あ~ん。もう少し頑張ってくれたらいいのに…)
心地よさに漂いながらも、つい心の中で不満を漏らしてしまう。だって絶好のチャンスだったのですもの。
(柴田君は、きっとセックスも上手なんだろうな…)
そんなことを思ってしまった自分が急に恥ずかしくなって顔が真っ赤になる。でも、主人は何を誤解したのか私の髪を撫でながら、
「今日の朋子はセクシーだったよ。とても可愛かった」
などとニヤついています。私は甘えるフリをして夫の胸に顔を擦り付けましたが、内心の戸惑いを禁じ得ることが出来ませんでした。
(ワンパターンだった夫婦のエッチに柴田君と言うスパイスが加わったことで何かが変わり始めている?)
久しぶりに会っただけで、こんなにも私の心を支配し始めている柴田君。さらに私の体まで変えようと言うのでしょうか?私はその影響力の大きさに驚きながらも、なにやら末恐ろしいものを感じるのでした。
その夜も正樹さんが眠った後、密やかなマスターベーション。
(柴田君…)
心の中で彼の名前を呼びながら細かく指を使います。
それにしても…今夜の私の濡れ方は尋常なものではなかった。その後、いつになく気持ち良さを感じたと言うことは、あそこが濡れることと快感はリンクするのかもしれません。思えばイマイチ性交に満足できないことを、すべて雅樹さんのせいにしていたけれど、もしかしたら私の方にも問題があったのかもしれません。今夜のようにびっしょりと濡れれば、もしかしたらオーガズムを感じることが出来るのかも…
なにやらヒントをもらったみたいで私は息を弾ませました。
(もしかしたら私たち夫婦のセックスも新たなステージに入ったのかもしるない。きっと、柴田君に再会出来たからだわ。ありがとう柴田君!)
私はオナニーの心地よさに声無きうめき声を漏らしながら、柴田君に感謝したのでした。
(つづく)
2012.08.25 Sat
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浮気の効能 9
1週間は風のように過ぎ去り、期待と不安の入り混じった木曜日が巡って来ました。
その日の朝、私は何気ない顔で夫を送り出すと、丁寧にシャワーを浴び、大げさになりすぎない程度のおしゃれを決めて家を出ました。途中、デパートで食材を吟味して買い込むと、参宮橋の柴田君のマンションへ、いそいそと向かったのです。
もちろん自分の行動に疑問が無かったわけではありません。人妻が昼間っから独身男性の部屋を訪れようとしているのです。たとえ何も無かったにしても世間の常識から外れていることに違いは無いでしょう。しかも、私は結婚してわずか2年。今でも夫のことを深く愛しているのですから。
でも、すでに私は柴田君に会いたい欲望に勝てないことをよく自覚していました。この1週間、私はジレンマに悩みながらも心はルンルン気分だったのですから。
(約束通り柴田君にお昼ご飯を作ってあげるだけ。世間から誤解されるようなことには絶好にならない。せいぜいキスまでだわ)
私は一人頷きながら参宮橋の駅に降り立ちました。
あたたかな笑顔で出迎えてくれた柴田君は、Vネックのセーターをカジュアルに着こなして、いかにも大人の男という感じ。相変わらず非の打ち所が無いぐらいにカッコイイのです。
さっそくキッチンを借りて柴田君のために作ったのは、ペペロンチーノとチーズをふんだんに使ったサラダ、それにあっさりしたスープ。あらかじめ自宅で焼いてきたフォカッチャ。
あまり手の込んだ食事だと時間がかかるし、彼も気を使うかもしれないので、シンプルなメニューにまとめてみました。でも味にはちょっと自信ありです。
やがてキッチンの小さなテーブルに向かい合わせて、二人でささやな昼食を取ることになりました。
「驚いたな。こんな短時間で、こんなに美味しい料理が出来あがるなんて」
目を丸くして舌鼓を打ってくれる柴田君。さすが女心をよくわかっています。
「主婦やってると手抜き料理が得意になるのよ」
私は照れ隠しにそう答えました。
二人で食事を楽しみ、食後は彼が淹れてくれたエスプレッソを飲みながら談笑。そして場所をリビングのソファに移し、改めてシャンパンで乾杯しました。前回と同じように、私たちは二人掛けのソファに並んで座っていた。
「とっても美味しかった。ありがとう」
柴田君は、私の肩をそっと抱き寄せ、ごく自然に唇を近づけてきました。
(いけない…)
と、思ったのは、主人を裏切ってしまう罪の意識ではなく、食後まだ歯を磨いていなかったから。まあ、それはお互いさまだから、結局受け入れてしまいましたけど。
(キ、キスまでなら…)
あくまでも優しいご挨拶キスだし、ここまでは想定内ですからね。
(でもキスまでよ朋子。出来ることなら二度目のキスは拒否した方がいいわね)
そんな私の決意など、牛車に立ち向かうカマキリのごとく儚いものでした。柴田君が唇を離して、私の瞳を覗き込みながら『可愛いよ…』などとささやきながら2度目のキスを求められば、案の定、拒否れません。むしろ自分の方から唇を差し出したぐらい。そうなれば3度目が来るのは必然で、結局、3度目で舌を差し入れられてしまった。
柴田君との初めてのディープキス。ディープなのに激しくならない魔法のキッス。否応なしに官能を高められた私は、いつの間にやら自分の方から積極的に舌をからめていたりして…ちょっぴりペペロンチーノの味がした。
(ウ…ウフン…キスまでよ。キスまでだわ。絶対キスまでよ朋子!)
まあ、その決意も砂で作った器のように、じきに崩れてしまうことになるのですが。
(つづく)
2012.08.27 Mon
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浮気の効能 10
キスの合間に柴田君の優しい優しい囁きかけが…
「先週、再会して以来、君への思いが燃え上ってしまって…1週間、朋子のことばかり考えていたよ」
(…私だって)
再度、唇が合いました。はじめ『朋子さん』と呼んでいたのに、いつしか『朋子ちゃん』になり、ついには『朋子』と呼び捨てになったけれど、そんなことにもドキドキと心が震えてしまいます。
柴田君の唇が耳元から首筋に這わされて…
「ああ…」
身体中がとろとろに溶けてしまいそう。
「ねえ、寝室に行こう」
さすがに私は抵抗しました。
「…ダメです…私、結婚しているの」
「知ってる。でも、一度だけでいいから君を愛したいんだ。僕の10年来の念願を叶えてくれないだろうか?」
「…ダメです。そうなったら嫌われてしまいます」
私ったら土壇場で何を言い出すつもり?
「嫌われるって…僕が朋子を嫌うはずが無いだろ?」
「違うんです…私、ダメなんです!」
「ダメ?…なにが?」
「その…私、感じないんです。不感症なんです。だから私とセックスしたって楽しくないと思う…」
自分自身で呆れました。柴田君との情事を拒否する口実が、貞操観念ではなく、自らの不感症を言い訳にしているのですから。
柴田君はそれを聞いて悲しそうにため息をつきました。
「そんなウソをついてまで僕と寝るのがイヤなの?」
「違うの!本当に不感症なの。主人としても、あまり気持ち良くならないし…」
私の真摯な訴えに、柴田君も感じるものがあったようです。私の体から離れると、真剣な視線で顔を見つめてきました。
「それって、思いすごしじゃないかな?朋子は旦那さん以外との経験は?」
「…結婚前に二人。その時もあまり感じなかった」
ここまで来たら駆け引きも何もありません。私は柴田君の前に、自らを素直に曝け出しました。
「もしかしたら旦那さんは真面目で、あまり遊んでない人なのかな?」
「…たぶん…」
柴田君は目を伏せると、なにかをじっと考え込んでいましたが、そんな表情もまたチャーミング。
やがて目を上げると、一つ頷いてから、再び私の瞳をまっすぐに見つめました。
「君たち夫婦は、まだ発展途上なんだよ。もっと回数と年数を重ねれば、うまくいくんじゃないかな。旦那さんは積極的に奉仕してくれるタイプ?」
「…あまり…時間が早いし」
(やっぱり)と言う風に、柴田君が何度も頷きました。そして私の両肩に手を置くと真剣に語り始めたのです。
「僕からひとつ提案させて欲しい。自慢じゃないけど僕はけっこう女性経験がある方だと思う。それにどちらかと言えば、自分の快楽より女性に喜んでもらいたいタイプなんだ」
私は黙って耳を傾けるしかありませんでした。
「だから、僕が今までの経験を生かして、君と一度セックスをしてみたい。出来る限り奉仕させてもらうよ。もしかしたらそれがきっかけで、君の体の反応が変わるかもしれない」
(つづく)
2012.08.29 Wed
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