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やはりそこはラブホテルの一室だった。
はじめこそ撮影されることに照れていた由美だったが、竹下におだてられたり乗せられたりしながら、ついにはベッド上でカラオケを歌い始めた。
歌は安室奈美恵『CAN YOU CELEBRATE』。
歌い初めはギクシャクしていたものの、だんだん落ち着いてくればなかなかの歌唱力だ。ちょっと驚く。
竹下一人の喝采の後、続いて曲は鈴木亜美の『Love The Island』に変わり、だんだん乗って来たのかベッドの上でピョンピョン跳ねながらの熱唱となった。
決して長いとも細いとも言えない脚ではあったけれど、夏の日焼けを残して健康的にむちむちした太ももは、青春の真っ盛りを象徴しているかのようだった。

僕はただぼんやりと、でも感慨深く液晶画面に見入っていた。
思えば妻とカラオケに行ったことなど一度も無かった。僕自身があまり好きではないのだ。
妻の歌うのを聞くのは、せいぜい子供たちと歌う童謡かアニメの主題歌。
でもビデオカメラの前で陽気に振り付きで歌う由美はいかにも楽しそうで、紅潮した頬が光り輝き、汗が飛び散った。
セーラー服タイプの制服がめくれておへそが覗き、短いスカートがジャンプするたびにはためいて白い下着が見えたが、由美はそんなことはお構い無しだ。
それはカメラを撮っている竹下を愛し、そして信頼している証しのようにも感じられた。

やがて竹下の指示でベッド上でのストリップが始まった。BGMに流れるカラオケの曲は、宇多田ヒカル『Automatic』。
竹下のなんとも下卑た趣味だが、不器用で幼いお色気を発散させながら、身をくねらせて着ているものを脱いでいく由美を見て、思わず苦笑する僕も竹下の悪趣味に慣らされてきたのかもしれない。
由美は由美で、恥ずかしがりながらも結局は音楽に合わせて男の期待に応えるのだ。
女子高生の夏服など、すぐに全部脱いでしまうことになる。考えれば彼女たちは裸に近いような服装で街を闊歩しているのだと妙に感心した。
やがて照れ笑いの中、全裸になった由美は豊かな肉付きの胸と下腹部だけを手で隠してキャーキャー言いながらバスルームの方へと逃げて行き、カメラがやや大きめながらよく引き締まったお尻を追った。

カットが変わった。
明るい照明の下、お椀型の透明なバスタブに浸かる由美がカメラを見て笑っている。
やがてカメラがバスタブの下に潜りこむようなローアングルとなり、『ハーイ、脚を開いて!』と竹下が指示を出すと、いつものように『エエ~』と口を尖らせながらも、結局由美は従った。
驚いたことに透明のバスタブは巨大なレンズになっていた。
お湯の中で由美の短めな陰毛が揺らめき、若いサンゴのような大陰唇が大映しとなり、竹下が『スゴイスゴイ!』と喜んでカメラを近付ける。
まったくアホな男だ。こんなのが社長なのだから会社が傾くはずだ。
そうバカにする反面、強烈な羨望の念に襲われたのも事実だった。カッコ付けて生きてきたのはきっと僕の方なのだろう。
もしかしたら僕だって、こうやって他愛ない遊びをガールフレンドと楽しむチャンスがあったかもしれないのだ。
(いや、僕には無理か…)
僕は若き日の妻の、お湯の中でアップになった性器を覗き込みながら一人自嘲の笑みを漏らしていた。
由美が悪戯っぽく、自らの性器を両手で開いていった。
(つづく)

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2010.05.29 Sat l 背徳エッチへのお誘い l コメント (2) トラックバック (0) l top