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人間は、母親のお腹から裸で生まれ落ちた瞬間から大泣きし、長じて性交を行うようになれば、また苦しい顔になったり泣き顔になったりしながら子作りに励む。もっと笑いながら楽しそうにセックスが出来たらいいのに…この世で一番気持ちの良いことなのだから。
そして、死を迎える瞬間にもまた、『ああ、いい人生だったな』と笑いながら死ぬのだ。わが人生に悔いなし。ありがとうみんな…
僕はどうやら、射精後の放心の最中、自分の出生から死までの人生を走馬灯のようにシュミレートしていたらしい。偉い作家先生も書いていたけど、男は射精の度に象徴的な死を迎えるのかもしれない。
「やっぱり、出しちゃったのね?」
メグが、いまだユリの上に乗っかって繋がったままの僕のお尻を撫でながら、不満そうな声で言った。
「う…うん…ゴメン」
謝るべきことでもないと思うけど、つい謝ってしまう。
「私は、まだしてもらってないんだからね!わかってる?」
「うん…30分だけ待って」
「約束よ」
30分で回復する自信はなかったけど、とりあえずメグをなだめるには、そう言うしかなかった。
やがて、ユリが重そうな素振りを見せたので、僕はユリの体から降りると、ゆっくりと仰向けに横たわった。
「まったく、出す前に一度、私にも入れてくれればよかったのに。それからユリちゃんに戻っても遅くはないでしょ?まったく気が利かないんだから」
メグがぶつぶつ言いながらも、ティッシュを抜いて僕とユリに手渡してくれた。そして、僕がノロノロと後始末を始めれば、『貸して!』と、ティッシュを奪い取ってペニスを清め始めたのだ。ありがたいけど…ちょっと乱暴で痛かった。
一方、ユリは上体を起こして丁寧に股間を拭っている。
「それにしても…中出ししちゃったんだね。妊娠大丈夫なの?」
心配そうなメグの声に、『私、45よ?今さら妊娠なんかしないわ』と、可笑しそうに答えた。
「あら、わからないわよ。50までなら、充分に妊娠の可能性があると聞くわ」
「大丈夫よ」
ユリは笑いながら立ち上がると、バスタオルを手に取ってバスルームへと向かった。

部屋に残された僕は、引き続きメグにペニスを拭われていたけど、メグの指の動きは、後始末というより愛撫に近くなっている気がする。
「スゴかったね。ユリちゃんをイカせちゃったね」
メグが、ペニスに語り掛けていた。
「たまたまだよ。ユリがしばらく禁欲していたこともあるだろうし、時期的にもちょうどよかったのかも」
「…ユリちゃんは、ヒロリンのことが好きなのよ。やはり女は好きな人とエッチするのが一番気持ちいいの」
ユリは、妙にしんみりした口調で告げると、そっと顔を寄せて、柔らかくなったペニスを口に含んだ。
「ヒッ…」
射精直後で過敏になったペニスが口粘膜に包まれて、思わず悲鳴を上げてしまう。
でも、メグはそんなことお構い無しで、やがて舌を使い始めた。なにやら早くも復活の兆しが…若いなあ、僕!
その時、ユリがバスタオルを体に巻いて戻ってきた。
「アラ?もう始めてるの?」
メグが慌ててペニスから口を離した。
「ちょっと、労をねぎらっていたのよ」
早くも半分勃起してしまったペニスを、メグには珍しく照れた笑顔を浮かべながら優しく握った。
ユリが、布団の上のメグのすぐ脇に正座したけど、どうやらバスタオルの下には、ショーツとブラを身に付けてきたようだ。診察、実験の時間は終わったということだろうか?
でも、僕とメグはまだ丸裸だから、ちょっと恥ずかしくなる。
「ねえユリちゃん。もしも今夜、ヒロリンの子供を宿していたら、どうする?」
メグの意外に真剣な声に、ユリはちょっとだけ首をかしげていたけれど、すぐに、
「そうねえ…もし妊娠していたら…その時は産むわね」
と、あっさり答えた。
(つづく)

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2011.07.29 Fri l 優雅で退屈な休暇 l コメント (2) l top