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(私とエッチが出来るって…奈緒ちゃんたら、そんなことをジュン君にレクチャーしてたの!?)
今までジュンのことなど年下の従兄弟としか認識していなかったのに…ゆきえは急に胸苦しさに襲われた。
(私とジュン君にセックスさせようなんて…奈緒ちゃんひどいわ!私はケンちゃん一筋なのに)
ついさっき、窪田と浮気のセックスをしてしまったことなど、すでに忘れてしまっているゆきえだった。

ゆきえが廊下で聞き耳を立てるのも知らず、奈緒のいい加減なレクチャーが始まった。
やれエッチは男女の原点だとか、狩猟者の本能とか、性欲を隠すなとか…
(ジュン君、奈緒ちゃんの言うことなんか聞いちゃダメ!)
だが、ゆきえの憂慮を知ってか知らずか(知っているはずがないのだが)、ジュンは明らかに奈緒に傾倒し始めていた。
そしてついに奈緒が、『女の体を早く知りなさい!』と決め付けてしまった。
だが、ジュンはまだ冷静さを失ってはいなかった。
「でも、僕まだ中学生だし、早いと思うんですけど…」
(そうよジュン君!エッチはまだ早いわ!)
心の中で声援を送るゆきえだが、次のやりとりに再び度肝を抜かれる。
「オナニーはしてるでしょ?今夜もうした?」
「いえ、まだ…」
「これからね。で、おかずはゆきえ?」
おかずって…私を思いながらジュン君がオナニーを…キャッ、困る!
やや論点がずれたところでゆきえが照れて頬を赤らめた。

その後、ミホとか言うジュンのガールフレンドのことで話が盛り上がる。どうやら奈緒は、ジュンとミホをくっ付けようとしている気配だ。
(それにしても、奈緒ちゃんはどうしてジュン君のガールフレンドのことまで知ってるのかしら?相変わらず男と女に関する情報網に関してはCIA級だわ)
その後キスの話題が盛り上がり、どうやら奈緒は、ジュンに早くキスを経験するようけしかけているみたいだ。
ただし、ジュンは消極的で、どうもミホって子には、あまり興味が無い模様。
(やっぱりジュン君の目当ては私なのかしら…まあ、キスぐらいなら許してもいいけど…)
ジュンが聞けば小踊りするようなことを密かに思っていたゆきえだったが、直後、奈緒が驚天動地なことをボソッと言った。
「じゃあ…奈緒ちゃんと練習する?」
(エ、エエ~!)
ジュン君の初キッスは私とのはず…
いつのまにか、そんな風に思い始めていたゆきえだったが、奈緒に先を越されそうな気配。
(ジュン君、お願い…断って!)
すでにジュンを自分の男のように錯覚していたゆきえだったが、ジュンの答えは非情だった。
「い…いいの?」
「可愛い弟子のためだからね。一肌脱ぐわよ」
人肌脱ぐって…キスだけにしておいてね。

そして、ゆきえが密かに覗く中、奈緒とジュンが向かい合って立った。
「言っとくけど、フリだけだからね。ホントにはしないわよ」
奈緒の言葉は額面通りには取れないと思ったが、ここは黙って見守るしかない。
緊張して奈緒を見つめるジュンの短パンの前が突っ張っていた。
(ジュン君…勃起させてる)
(つづく)

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2012.02.22 Wed l ゆきえの冒険・高校生編 l コメント (2) l top