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「それを頭ではなく、体にわからせるためには、とにかくエッチしちゃうことしかないんだ。風俗でも何でもいい。童貞を捨てた瞬間、『ああ、女ってこんなものか』って実感できるんだ。急に女が身近なモノとして思えてきて、構える必要が無くなる。なぜだかわからんが、そう感じるんだ。チンコから直接感じるのかもしれない。考えるな、感じろ!だ。実際、同年代の女子高生にしたところで、表向きは純情可憐でも、実は男と付き合いたい、セックスしたいって思ってるもんなんだぜ」
僕たちは、聞きながら生唾を飲んだ。
「だから女に慣れたヤツは、そこんとこをうまく突いて次々と女をものにしていく。女をただ崇めているヤツらは、指をくわえて見ているだけ。セックスカースト制だ。人生、カネと女は、特定の男の元に集中するもんなんだぜ」
僕たちを圧倒しつつ、先輩のレクチャーは続く。
「でも、一度女の体を知っちゃえば、不思議とクソ度胸が付く。女なんか怖くなくなる。だからお前ら、童貞を捨てろ!ソープランドに行け!日本の伝統風俗ソープ嬢のお姉さんに、優しくリードしてもらえ!」
さすがに僕らはたじろいだ。
「…で、でも、初めての経験が風俗ってのはちょっと…」
優二が、おずおずと反論したが、実は僕も優二と同じ考えだった。記念すべき初体験を、うらぶれた風俗の店で迎えるなんて…
でもその考えは、すぐに先輩に一蹴されてしまった。
「お前ら風俗を舐めんなよ!ソープランドのお姉さんたちは、厳しいノルマを課せられながら、それでもオレたち男に希望の光を与え続けてくれるありがたい存在なんだよ。まさしく聖母だ。彼女たちのことを汚いだなんて言ったらぶっ飛ばすぞ。定期的に検診を受けているソープのお姉さんたちは、遊んでるシロート姉ちゃんよりよっぽど安全だったりするんだぜ!」
そこで田上先輩は、僕らの顔をゆっくりと眺め回した。
「お前ら、いつ現れるかもしれない運命の人のために、いつまでも童貞を大事に取っておくつもりか?まあ40歳になっても3人揃ってチェリーだったら、あらためて同好会でも立ち上げてみろよ。希少価値もあってネット界のスターになれるぞ。本を書いたら売れるかもな」
田上先輩は、可笑しそうにヒッヒッヒッと笑った。
「…先輩、きついッス」
たしかにその頃の僕は、『40歳まで童貞だったらどうしよう?』と、マジに悩むくらい、女に関しては自信が無かったのだ。
「それに、おまえらの運命の彼女が、もし純情なバージンだったとしたら、未経験のままでうまくリードできるのか?その時のために優しいソープ嬢さんに教えを請うんだ。彼女たちは男に自信を与えてくれる。女に対する妙なコンプレックスが払拭できれば、ナンパでも合コンでも成功率はグッと高くなるぜ。D.T.にサヨナラしろ。言葉でなにが語れる?行動で示せ!経験がすべてだ!」
僕たち3人は、田上先輩の小柄な体からあふれる熱気に圧倒され、そして強い説得力を感じていた。
「とにかく女の体を知ることだ。山に登ったみたいに見える景色が変わってくるぞ。そうすれば、もっと高い山に登る勇気もノウハウも得られるんだ」
田上先輩は、そこで缶コーヒーをゴクゴクと飲んだ。
「おっと、ちょっと興奮しちまったかな。でも、オレが言うことはすべて真実だぜ。まあ騙されたと思って一回試してみろ。若いんだから、なんだって出来る。…そろそろ時間だから、オレ行くわ」
こうして田上先輩は、光り輝くオーラを残しながら去って行った。

「よしっ!オレは先輩の言葉通り、童貞を捨てに行く!」
田上先輩が帰った後、3人の中でもっとも単純思考の優二が宣言した。
「…マジ?」
「ああ。たしかにオレたちは女子の前に出ると、うまくしゃべれないし、話題すら見つからなかったりする。それってやっぱり先輩の言うように、コンプレックスがあると思うんだ。もしもソープでエッチを体験して、それで一皮剥ける可能性があるなら、やってみる価値はあると思う。考えるな!感じろ!…だ」
さっそく先輩に感化された優二は、しゃべり方まで影響を受けている。
「…佑介、どうする?」
正樹が僕に問い掛けた。
「うん…とりあえず、研究課題としては興味深いんじゃないの?明日は土曜だし、正樹の部屋に集まって検討してみないか?」
そしてこの日、僕らは正樹の部屋に集まったってわけだ。
(つづく)

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2011.04.19 Tue l ソープ嬢ナナちゃん l コメント (2) l top

コメント

まぁ確かにね(笑)
なるべく早く女性を経験すべきだという事ですね(笑)。こーゆー不良っぽい先輩との付き合いも必要かもね。
2011.04.19 Tue l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
僕としては、大学生になってからでも遅くは無いと思いますが、先輩の勢いに押されてしまいました^^;
まあ早い方がいいのかな?
2011.04.20 Wed l スマイルジャック. URL l 編集

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