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「実験…って、何を?」
「何をって…セックスに決まってるでしょ」
バカじゃないの?って表情の奈緒を、僕はポカンと口を開けたまま見つめるだけ。
混乱している僕に奈緒が張りのあるよく通る声で説明を始めました。
「だって、ケンちゃんは経験が無いからゆきえとのエッチがうまくいかなかったんでしょ?わたしも経験が無いから先輩とのエッチに踏み出せない。でもケンちゃん相手ならリラックスしてセックス出来そうな気がするの。だからセックスの実験」
グループディスカッションの経過報告のような事務的な口調。僕はまたからかわれているのかと思いましたが、奈緒の目を見るとどうやら冗談でもなさそうです。
「どう…ダメ?」
「いや…ダメじゃないけど」
反射的にそう答えてしまった僕。
やはり奈緒の言葉には抗し難いなにか魔力が込められているようです。
(来期の生徒会長は奈緒で決まり!)
僕は混乱した頭の中で、そんなことを思っていました。

でもやはり気になるのはゆきえのこと。僕とゆきえがセックスをしたとして、もしゆきえがそのことを知ることになれば…悲しむだろうなあ。いやそれどころじゃないな。泣いて怒ってついには僕たちの仲が破局に向かう怖れも!
それだけはイヤだ!でも正直奈緒とセックスもしたい気持ちもだんだん強くなってきたし…
「ケンちゃんは、ゆきえにバレることを心配してるんでしょ?」
さすがに奈緒は僕の葛藤なんかお見通しのようです。
「でも私だって先輩に知られたらまずいわけだし、おあいこだよ。これは二人だけの…ヒ・ミ・ツ」
奈緒はそう言いながら僕の鼻の頭を人差し指の先でつつきました。
奈緒との二人だけの秘密…妖しすぎる、いや怪しすぎる。
「で…セックスするって、いつ?」
「いつって、今日、今からに決まってるでしょ!」
「え!今から?そんな…心の準備が…」
「なに言ってんの?二人きりになるチャンスなんてめったにないし、ゆきえが田舎から戻って来たらリスクは増すばかりなのよ」
「た、たしかに…」
「人間、即断即決!男の子はやるときゃやるってとこ見せなきゃダメ!」
結局は奈緒のペースで事は運ぶ。四季の移ろいに逆らえないように、僕は決して奈緒には逆らえないのだろうか?ちょっと癪に触るけど…
「わかったよ。セックスするよ。すればいいんだろ?」
ついに僕が決断しました。
「…なんか投げやりだねえ。まあいいけど。コンドーム持ってるでしょ?ゆきえと試したぐらいだから」
「あ、ちょっと待ってて」
僕は両親の寝室に行くと洋服ダンスの中の引き出しからコンドームをつまんできました。
「親のコンドーム持ち出していいのかなあ?」
「ん?今まで何回もくすねてるけどバレたこと無い」
「ふーん。やっぱりケンちゃんのご両親だから回数が多いんだ。だからバレないんだ」
って、よけいなお世話だ!
(つづく)
2010.04.05 Mon l 想い出エッチ中学生編・奈緒 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

なんだかな~
なんか奈緒ちゃんが色々と理屈つけていますが、「けんちゃとなら安心してセ◎◎スできるの」というのが本音なんでしょうねぇ。
でも奈緒ちゃんも「男は女が経験ない方が喜ぶ」ということを見逃している様で………f^_^;。

健一くんの両親もあの回数が気になりますね(¨;)。
ついに健一は初めての「浮気」をしようとする…。

次回 想い出エッチ中学生編 第8話 変な理屈ばかりこねるんじゃない! 奈緒!
2010.04.05 Mon l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
ケンちゃんとは姉弟のように通じ合ってますから^^
姉弟はしないか^^;
でも僕は経験豊富で慣れてる女性の方がいいような・・・

そう言えばこのシリーズにケンちゃんの家族は登場してませんねえ^^
2010.04.05 Mon l スマイルジャック. URL l 編集

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