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常に完璧なまでの化粧を施し、最新のモードに身を包み、40歳を過ぎてからも男の視線を集めて止まない葉子が、どうして僕のように背後霊みたいな男を引っ掛けた(?)のかは、いまだ謎だけど、とにかく若き日の僕は、葉子に夢中になってしまうことになる。
僕をとろけさせたのは、なんといっても葉子との妖しいセックスだった。彼女は頭が良くって、スラリとした肢体の持ち主で、仕事に関しては攻撃的で妥協を許さず、そしてセックスが大好きだった。
女性経験の乏しい僕は、葉子の手練手管にさっそく骨抜きにされてしまう。
僕らは、誰にも気付かれないよう密かに交際を続け、月に1~2度はデートをし、そして会えば必ずと言っていいほどセックスをした。
僕は、なんとか彼女を歓ばせようと、乏しい知識を動員して一生懸命尽くすようにセックスに励んだけれど、葉子はセックスが好きな割りに、それほど感じているようには見えなかった。それはたぶん、僕のエッチが下手というより(それもあるけど)、葉子がやや不感症気味のような印象を持った。
葉子は、むしろ僕に奉仕する方を好み、特にフェラチオが巧みで、放っておけばいつまでも僕のペニスを吸ったり舐めたりし続けた。
若かった僕は、我慢できずに何度か葉子の口の中で弾けてしまい、彼女は苦笑いしながらティッシュに白い液を吐き出した。
当時は僕も若かったから、ラブホテルに行けば2度出すのが定番。もしかしたら口内射精は、前戯のひとつと言えたかもしれない。
会うことの出来る日が、彼女の生理の日に当たる時もあったけれど、そんな時でも葉子はホテルに行くことを望んだ。
当然彼女は人妻だから、セックスの際には必ずコンドームを付けるのだけど、生理の際には生で入れさせてもらう。そういう時、まずはバスルームで戯れ、彼女の片脚をバスタブに乗っけさせた体勢で立ったまま前から交わる。彼女を抱きしめて腰を不器用に動かし、口を吸い合いながら、やがて絶頂に達して彼女の中に放出するのだ。
ペニスを抜けば、葉子の太ももに血液まじりの白い精液がタラタラと流れ、出しっぱなしのシャワーがそれを洗っていく。
あの頃僕らは若かった…(?)

そんな葉子との関係に僕はのめり込んだけれど、さりとてこの二人の関係が永遠に続くとは到底思ってはいなかった。
何と言っても葉子は人妻ですから。こんな関係が長続きするはずが無い。
しかも、生まれながらに華やかな衣裳をまとうがごとく生きてきた葉子と、若いうちからシックな生きざまに馴れ親しんでいる僕。捨てられるのは時間の問題だと思っていた。
ところが、このあたりが人生の不可思議なところで、僕と陽子の関係はその後15年経っても、たいした変化も劇的な盛り上がりも見せることなく継続している。
『まるで家族みたいな存在』
葉子は僕のことをそう評したけれど、むしろ空気のような存在だと思う。見た目よりずっとストレスに弱い葉子は、平凡を絵に描いたような僕と交際することで、リラックスする時間を得ていたのかもしれない。

この15年の間に、僕は葉子のいろんなことを知った。
彼女は、仕事に関しては自他共に認める完全主義者だったが、実は意外とおっちょこちょいで、つまらないミスをよく犯し、忘れ物の天才だった。
セレブの割に味覚に鈍感で、やたら辛いものやしょっぱいもの、甘ったるい食べ物を好んで、刺激に弱い僕を悩ませた。
子育てより仕事の方が好きで、ふたりの子供は同居する自分の母親に任せっ切りだった。
当然、僕らの関係を葉子の旦那さんに発覚することを恐れていたけど、その割に自宅に程近い繁華街を僕と手をつないで歩いたりするのは平気だった。
男関係は奔放だと思っていたけれど、意外に経験は少ないらしく、彼女が告白した限り、僕は生涯で4人目の男で、浮気に関しては、僕以前に1人あっただけだと言った。
フェラチオが上手なのは、どうやら旦那さんの手ほどきらしいけど、体の性感に関しては僕が開発したのではと、密かに自負したりしている。
(つづく)

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2011.06.11 Sat l 優雅で退屈な休暇 l コメント (4) l top

コメント

一気読み~
スマイルジャックさんの新作、しかも大人のお話!
一気に読んでしまいました~
こういう男性って、自分では自分のことを情けないと思っていても
女性から見ると情けなさの中に放っておけない色気があるのではないでしょうか^^
あ~、私もちゃんと書かなきゃ…^^;
2011.06.11 Sat l love-rs. URL l 編集
love-rsさんへ^^
こんばんは^^
たしかに『大人のお話』は久しぶりかも^^
なんだか恥ずかしさがあります(~_~;)
男はあまりガッツいちゃいけないってことは、実感としてわかりますね^^;
2011.06.12 Sun l スマイルジャック. URL l 編集
なんだか
この奥さんいろんな意味で「ツワモノ」って感じがするなぁ~。
2011.06.12 Sun l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
葉子さんは『ツワモノ』っぽく見えて、実はけっこう初心だったりします^^
そのあたりはおいおいと…
2011.06.14 Tue l スマイルジャック. URL l 編集

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