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目が覚めた時は日曜の朝9時を過ぎていた。
まだ昨夜の悪い酒が残っていたが、僕は洗面を済ませると妻が用意した朝食の食卓に付いた。
「かなり疲れているみたいよ。今日はゆっくりしてくださいね」
甲斐甲斐しく給仕をしながら妻はそう言った。
ほんのりバラ色の妻の頬を盗み見しながら、僕は昨夜聞いた竹下の話がまた信じられなくなっていた。
(もしかしたらなにかの間違いかもしれない)
朝の光の中、そんなことを考えながら湯気の立つ味噌汁をすする。
長女の薫は近所の友達とお絵かき教室。長男の正明は別棟の母の部屋でテレビを観ているらしい。
日曜の朝、僕に朝寝をさせるための妻の計らいだ。
孫息子に目が無い母をうまく利用するあたり、なかなかにしたたか。
「もう一回寝るわ。君も一緒に寝よう」
食事を終え、僕は昨夜から考えていたことを妻に告げた。
実は昨夜にでも妻を抱きたかったのだが、さすがに飲み過ぎていた。
妻は少し困った表情で、
「いろいろすることがありますから」
と、やんわりと拒んだものの、僕が、
「少しだけでいいから一緒に寝よう」
と重ねて要請すると、
「では後で…」
と言葉を濁し、僕は『待ってる』と言い残して寝室へと向かった。

僕はあらためてベッドに寝転ぶと、由美と初めて結ばれた夜のことを思い出していた。
まだ由美の父親が存命していた時のことで、毎晩のように病院への見舞いに付き合い、そのあと自宅まで送り届けていた。
いつもは県営住宅の入り口辺りで別れるのだが、その夜は由美の方から『上がってお茶でも…』と誘ってくれたのだ。
まだコタツの出ている季節だったが、僕たちはコタツに並んで座りながら意味なくテレビに視線を注いでお茶を飲んでいた。
僕はかなり緊張していたのだが、なにかの拍子にふと視線が絡み合い、由美が濡れたような瞳を逸らさなかったので、僕は誘いこまれるように由美の肩を抱くと、不器用に口付けていった。
僕の接吻は極めて稚拙で、口を吸いながら由美の乳房を不作法にもセーターの上から強く揉みしだいたりしたが、由美はなんの抵抗もしなかった。
やがて僕が由美の着ているものを脱がしはじめ、上半身がブラジャーだけの姿になった時、由美は初めて僕の手を制した。
断られるのかと思ったが、由美は静かに立ち上がると部屋の灯りを消し、再び僕の横に座るとしっかりと胸を合わせて抱き合ったのだった。

それからは夢中だった。
もともと僕はそれまで貧しい性体験しか持ち合わせていなかったので、興奮のあまりずいぶんと強引なセックスになってしまったが、由美は冷静で何時の間にやら僕を巧みにリードしていた。
僕は由美の口を吸い、乳首を含み、やがて由美の体の上に乗っかったのだが、ここでも由美の巧みな誘導により無事挿入を果たすことが出来た。
そして驚いたことに、挿入した瞬間、由美にいきなりスイッチが入り、それまで僕が経験したことのないアグレッシブな反応を見せ始めたのだった。
(つづく)
2010.04.24 Sat l 背徳エッチへのお誘い l コメント (4) トラックバック (0) l top

コメント

No title
何か良くできた奥さん。
だからか余計に心に何かを隠しているような雰囲気がして来ました。
やはり今でも初めてのカレが忘れられないのかしら?

嫉妬心からこの夜のエッチはヤバイくらい燃え上がりそうな西崎さん。(爆)
2010.04.24 Sat l 萌. URL l 編集
萌ちゃんへ^^
祝!休暇から復帰^^

由美さんは理想の奥さんなのです。
だからこそ過去が気になって来た^^;

ちなみに夜ではなく朝エッチです^^
2010.04.25 Sun l スマイルジャック. URL l 編集
う~ん初めてシた時から
夫婦崩壊?への道はひかれていたのかも。
西崎由美が谷田部由美に戻る時はそんなに遠くなさそうですね。
もっともつき合ってすぐの頃は気づかないんだろうなぁ、とくに男は。

家に帰ってきた西崎は静かな日曜日を過ごしていた。
次回 背徳エッチへのお誘い 第8話 西崎由美は「谷田部由美」に戻る日は近い。

P.S FC2の方ひさしぶりに更新しました(笑)。
2010.04.25 Sun l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
いえいえ、西崎さんはどんなことがあっても由美さんのことは離さないと思いますよ。
最初で最後の女的存在ですからね。
でも、自ら波風を立てようとしているみたい。
そこら辺の心情は複雑で・・・
2010.04.26 Mon l スマイルジャック. URL l 編集

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