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経験の少ない僕でも、その反応が演技では無いことは理解出来た。
由美は激しくうねり、乱れ、声を上げ、そして泣いた。
隣の部屋で聞けば、それは哀しみに暮れて泣いているように聞こえる。そういう種類の泣き声だった。
僕は懸命に動き、混乱の中、突如の快感に痙攣し、由美は押し殺した声で『イクッ』と告げたのだった。

終わってみれば全てが由美のペースでことが運ばれたような気がした。由美はセックスに十分に熟練していたのだ。
もちろんそれが不満だったわけではなく、むしろ男の僕に恥をかかせない気配りに感謝したいぐらいだった。
僕は興奮のあまり避妊にすら気が回らなかったのだが、由美はそのあたりまで計算して、安全な日を選んで僕を誘ったのかもしれない。
世間一般では男は処女を好むと信じられているようだが、僕にはその心情が理解出来ない。大切なのは今現在の人格であって、過去ではない。年下の由美が僕よりはるかに大人なことを僕は祝福すらした。

後始末をした後、由美がコーヒーを淹れてくれて再びコタツに入って二人で飲んだ。
その時の安心感、安堵感、充実感。
僕はその時、この女と結婚したいと強く願ったのだった。

それ以降、僕は精神的にも肉体的にも由美にのめり込んだ。
毎晩でも由美を抱きたいと思ったがそうもいかず、由美の顔色を伺いながら週一ペースで由美の部屋で交わった。
僕のテンションはますます上がったが、由美は相変わらずに淡々としていた。
僕に抱かれるのはまるで親切に対する『お礼』と言わんばかりだったが、交われば激しく乱れた。
その肉体を開発した男がいることは間違いないと思ったが、さりとて今現在、僕以外の男がいるとも思えなかった。

やがて由美の父親が亡くなり、待ち兼ねるようにプロポーズをしたが、由美はかなり戸惑っていた。
口幅ったい言い方だが、由美からすれば玉の輿とでも言えるいい結婚話だと思うのだが、由美の逡巡は決して駆け引きではなく、もしかしたら忘れかねる男がいるのかと、僕を焦らせた。
それでもすでにボルテージが上がり切っていた僕は、重ねて強く結婚を迫り、ついに妻として由美を得ることが出来た。
何事にも消極的な僕があれほどの情熱を燃やしたのは、後にも先にも由美にプロポーズした頃だけだったかもしれない。
僕は母親の反対すらものともしなかったが、それでも由美はさほど喜んでいるようにも見えなかった。
結婚後すぐに子供を作ったのも、家族としての既成事実を築きたかったのかもしれない。
一刻でも早く、由美と本当の家族になりたかったのだ。
こうして結婚から6年の歳月が過ぎ去り、その頃の不安がウソのように、僕と由美の絆は強く深まっていた。少なくとも僕はそう思っていた。

15分ほどして妻が寝室に現れた。
僕は『脱いで入ってこいよ』と言いながらベッドにスペースを空けた。
「お疲れなんじゃないんですか?体に障りますよ」
妻は心配そうだったが、僕は思わず失笑した。
「おいおい、僕はそんな年じゃないぞ。それにもう二週間ぐらいご無沙汰だろ?」
「そうだけど…」
やがて由美は部屋着を脱ぐと、スリップ姿になって僕の横にすべりこんで来た。
僕は子供を二人産んで適度に肉付きの増した由美の体を抱き寄せた。
(つづく)
2010.04.25 Sun l 背徳エッチへのお誘い l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

由美さんみたいに
大人しそうなカオをして経験豊富な女性ってある意味1番怖いのかもしれないね………(ある意味ギャルより怖いと思う)。
だって、こーゆー女性がストライクという男は結構いるもの。

まぁ、男が初物好きなのは「自分の色に染める事ができる」って事だと思う。

オイラはギャルも熟女の身体も好きだったりします(笑)。

次回 背徳エッチへのお誘い 第9話 由美の心はどこにある?。
2010.04.25 Sun l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
たしかに、いろんな女性のタイプがあって、それぞれ魅力的だったりしますよね。
タイプは一つに決められないモノ。
たぶん西崎さんは、どんなタイプであろうと由美さんがベストなのだと思いますね。
2010.04.26 Mon l スマイルジャック. URL l 編集

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