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『それにしても、みっともないところを見られてしまったわ。でも、あの子ったら…ビックリしながらも、ちゃっかり私の乳房から股間にかけて目を走らせてたっけ』
マコト君の慌てた表情。でも、視線が詩織さんの体を上から下へと舐めて動く。思い出すうちに、何やら妖しい気分になってきた詩織さん。
『それにしても、あの子の慌てようったら…昌明さんはマコト君のことを100%童貞だって言ったけど、ホントにそうなら家族以外の女の裸を見たのは、もしかしたら私のが初めて?』
だったら、もう少しじっくり見せてあげた方がよかったかしらん…なんて不埒なことを考え始めると、なんとなく、あそこのあたりがジュンと潤んでくるのを感じるのでした。
『あらあら、さっき昌明さんに抱かれたばかりなのに…』
裸を見られて恥ずかしがっていた自分が、だんだん大胆な妄想に取りつかれて行くのが可笑しくって、ベッドに寝たまま、詩織さんはクスクス笑い出しました。
妻の笑い声に目を覚ました昌明さんが、
「ん?なに一人で笑ってんだ?」
と、不審顔。
「ふふふ…思い出し笑いよ」
「…真夜中なのに、変なヤツだなあ」
昌明さんは寝返りを打って再び熟睡モード。詩織さんは声を殺しながら、いつまでもクスクス笑っていました。

翌日の日曜の朝、昌明さんは朝食を取ると、すぐにゴルフの練習場へと出掛けて行き、翔は『ゲゲゲの鬼太郎』の再放送に夢中。
そして10時過ぎ、のそのそとマコト君がキッチンに現れました。
「あら、おはよう。昨夜はかなり飲んだの?」
「量はそうでもないと思うのですが、酔っ払っちゃって…あの…どうもすみませんでした」
マコト君が恥ずかしそうに頭を下げています。
「あら?何を謝ってるのかしら?」
「その…昨夜のことを…」
「もしかして、私の裸を見ちゃったってこと?いやだ、謝るのは私の方よ。みっともない体を見せちゃったわね」
「みっともないだなんて…すごく素敵でした」
素敵?大真面目なマコト君の反応に、詩織さんは思わず苦笑いです。
「素敵でしたって…そんなにマジマジと見たの?」
「いえ…チラッとしか見てません」
「な~んだ、チラッとなら素敵もなにも、わからないじゃない…でも、なんだか私だけ損した気分だわ」
「えっ?」
「だって、見られたの私だけなんだもん。いつかマコト君のも見せてもらわなくっちゃ」
詩織さんのきわどいジョークに、真っ赤になってうつむくマコト君。いえ、詩織さんだって内心ドキドキなのです。
『私ったら、12歳も年下の義理の弟とエッチトークを…詩織、いったいどうしちゃったの?』
独身時代から、女同士の他愛の無い猥談ですら、赤くなってうつむいてしまっていた詩織さん。冗談とは言え、マコト君に対する大胆なアプローチに自分でもビックリです。
『でも、マコト君の体が見たいっていうのは、まんざらジョークでもないかも…』
そして、詩織さんのその妖しい願望は、意外に早く叶っちゃったりするんですけどね。

季節はゆっくりと、でも確実に動いて行き、ゴールデンウイークを郷里の信州で過ごしたマコト君も東京に戻り、大学にも、そして兄一家との同居にもすっかり馴染んできたようです。
映画研究部のサークル活動にも積極的に参加してるみたいで、日曜日にはお友だちと繁華街の映画館に繰り出しているみたい。
『映画に連れてってくれるって言ってたのに…全然誘ってくれないじゃない!』
詩織さんはちょっと不満。夜も仲間と飲みに行く機会が増えたのか、帰宅時間も遅くなってきました。
ちょっと頭にきた詩織さんが、ある夜、酔って帰宅したマコト君に、
「マコト君、わかってると思うけど、あなたはまだ未成年なのよ。そんなに乱れた生活を続けるのなら、お母さまに報告しなくてはいけないわ」
と、腹いせに厳しい顔で叱りました。
(つづく)

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2011.11.07 Mon l My Lovely Little Brother l コメント (2) l top

コメント

楽しみですね[i:63991]
大学生だからといって遊び回ってちゃイケませんよねぇ。それはさておきマコト君は女性の裸を見慣れてないのがまるわかりですね。しかしまぁ、詩織さんが叱るには何か裏がありそうで
2011.11.07 Mon l 私の碇で沈みなさいっ!. URL l 編集
私の碇でさんへ^^
まあ、大学生でサークルなんかに入っていたら、こんなもんでしょう^^
詩織さん、いろいろゆさぶりを掛けてますね^^
2011.11.08 Tue l スマイルジャック. URL l 編集

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