エッチなおはなし
エロは地球を救う!モーツァルトのような無垢なエロを書きたい・・・
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奈緒の冒険・なにわアクション編 6
マークの自宅は、虎ノ門にある外国人専用の高級マンションの30階にあった。
まるでホテルのラウンジみたいな巨大なシャンデリアがぶら下がった豪華なリビングに通され、私とドンがまずしたことは、大きく取られた窓に近づき、眼下に広がるゴージャスな夜景に感嘆することだった。
「ギャッ!東京タワーがこんな近くに!」
「あれはレインボーブリッジですかねえ?」
マークと仲良くお酒の準備をしていた里美ちゃんが、
「マークのお父さんは、みんなも知ってる外資系ファーストフードの日本支社長で、今はアメリカに帰ってるの」
と、奥さんみたいな顔で説明してくれた。
「ふ~ん。私たち日本の消費者がだまし取られたお金は、ここの家賃に使われてるって訳ね」
「…日本人だって海外でお金をいっぱい稼いでるだろ!」
マークが口を尖とんがらせる。
「ちょっと、あんたたち!ここでまた、論争始めないでよ。それにマークのパパのお店は、安くて有名なの知ってるでしょ?」
世話女房に叱られた。
やがて、シャンパンとチーズで乾杯。
「多国籍企業の、あくなき利潤追求に乾杯!」
「日本の軍国主義復活に乾杯!」
私とマークが笑いながらやり合うのを、呆れて見ている里美ちゃんとドン。
「それにしてもナオちゃんはスゴイですね。一歩も引きませんでしたね」
感心したように言うドンに、里美ちゃんが、
「オーストラリアでもあんな調子だから、一緒にいると大変だったわ」
と眉をひそめた。
「オー!可哀想なサトミ。ナオ、もうサトミをイジメないでくれよ」
「マークはバカねえ。あんたはサトミの本当の強さと怖さを知らないのよ。オーストラリアじゃ、すごかったんだから」
「ワーッ!奈緒ちゃん、変なこと言わないで!」
そんなこんなで夜は更け、お酒のビンが次々と空になる。
「ドンはどうして日本の味方なんかしたのよ?日本嫌いは韓国人のDNAでしょ?」
私は酔っ払って、ドンにクダを巻いたが、ドンはあくまで冷静だった。
「別に日本の味方はしていないし、日本人のことが好きって訳でもありません。でも、迷信にとりつかれて、ゴリゴリに日本嫌いな層とは違うと自負してますから」
「韓国人って、日本のことが嫌いなクセに、日本からパクった技術で世界中で儲けてるわよね」
「それも違います。韓国が世界でモノを売れば、儲かるのは実は日本の素材産業や部品メーカーなんです。今、韓国では、われわれはまるで日本を儲けさせるために働いているみたいだって議論も始まっています」
「ねえ、あんたたち、もういい加減にしなさいよ!それより泊まっていくでしょ?」
ろれつが回らなくなり始めた里美ちゃんは、当然のように、ここに泊まるみたいだ。
「う~ん、今から帰るのはめんどくさいな。ドン、泊まっちゃう?」
「僕はいいけど…奈緒ちゃんたちは高校生なのに大丈夫なの?」
「オヤジ的発言!私ら、普段の行いがいいから、信用があるのよ」
と、強がった私だけど、その後、キッチンの隅で深呼吸してから母に電話を掛け、留学仲間の里美ちゃんちに泊まらせてもらうってことで、なんとか許可をもらったのだった。
これでゆっくり飲み直し…って思ったけど、里美ちゃんとマークはすでに出来上がっていて、ソファでくっつきあって、キスしたりおっぱいタッチを始めている。
「やれやれ。このままじゃ目の前でエッチまで見せ付けられそう」
「うーん、興味はありますが、ちょっとふしだらで、日本女性に対する認識が変わりそうです」
いちゃつく里美ちゃんたちの前で、ドンとグラス片手の会話を続けた。
「マークが見た目よりいい子でよかったわ。意外や里美ちゃんにも男を見る目があったのね」
「ナオちゃんの男を見る目はどうなの?」
「見る目もなにも、私に男は必要ないわ。あなたが私の僕(しもべ)になりたいのなら考えてあげてもいいけど。それより、さっきは、どうして私に助け舟を出したの?」
酔っ払いオヤジみたいに、話が堂々巡りだ。
(つづく)
2011.08.11 Thu
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奈緒の冒険・なにわアクション編
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奈緒の冒険・なにわアクション編 7
「多勢に無勢で可愛そうでしたからね」
ドンが、苦笑まじりに答えた。
「あら、韓国人に同情されるとは思わなかったわ。私ひとりでも、やつらをやり込められたのに」
「あなたは自身過剰ですねえ。思うに、草食系とか言って日本の男が情けないから、君みたいな過激な女性が生まれるのでしょうか?」
「なによエラそうに!あんたこそ、日本の女とエッチしたい一心で、主義主張を曲げられるタイプでしょ!」
「…まったく、酒癖の悪い子だ」
なんか余裕で交わされてるみたいで少し悔しい。でも、そういうのも決して悪い気分じゃなかった。
そのうち、目の前の里美ちゃんとマークが、熱いディープキスを始めてしまって…
「ちょっとちょっと、ここで始める気?」
私の声に、マークはニッと笑い、里美ちゃんはさすがに照れ臭そうだったけど、やがて二人は抱き合ったまま立ち上がったので、私の視線は思わずズボンを盛り上げるマークの股間に向かってしまう。身長同様、あそこもかなり長そうだ。
「私たちはマークの寝室で寝るから、あなたたちはゲスト用のベッドルームを使って」
マークに腰を抱かれながら、里美ちゃんが告げた。
「なに?私とドンは今日、会ったばかりなのに一緒に寝かす気?」
「ベッドはふたつあるから別々に寝ればいいよ。ドン、一応これ渡しとく」
マークがなにやらドンに手渡したけど、チラッと見た感じでは、たぶんコンドーム。
そして里美ちゃんたちは、もつれあうように寝室へと向かった。
「じゃあ、もう遅いし、僕らも寝室に行きましょうか?」
「…うん」
ゲストルームはシックだけど広々としていた。
セミダブルのベッドがふたつ、茶色のベッドカバーを掛けられて、仲良く並んでいる。
ドンが、そのうちの一つのベッドのカバーとシーツを剥いでくれたので、私は酔っ払ったふりをして、そこにドサッと身を投げた。
内心ドキドキしながら、次の動きを待ったけど、
「僕はシャワーを借りてきます」
と、さっさと出て行ってしまった。
落ち着きすぎだろ、ヨン・ドンギュン!
ドンが、シャワーから戻ってきた時も、私は服を着たままベッドで寝たふりをしていたのだけど、ドンがもう一つのベッドに入りそうになったので、
「ねえ、私と一緒に寝たくないの?」
と、思わず焦れた声を掛けてしまった。なんか甘えるような声色になってしまって、自分でもビックリ。
「一緒に寝たいけど…ナオちゃんがOKしないと思って」
ズボンにアンダーシャツ姿になっていたドンは、ちょっと驚いた眼で、私の方を見つめた。
「なんにもしないって約束するんだったら、こっちに来てもいいけど」
ドンは、ちょっとはにかむような笑顔を浮かべると、私の寝ているベッドに歩み寄り、シーツをめくって体を入れて来た。そして優しく私を抱き寄せると、チュッと音を立てて唇にキスをしたのだった。
「…なんにもしないって言ったのに…」
「ゴメン…ナオちゃんがとても可愛いから、つい…」
私はちょっと拗ねたように、ドンの胸に顔を擦り付けたちょうどその時、隣室から里美ちゃんの声が聞こえてきた。セックスが始まったみたいだ。
私は、ドンの胸に顔を寄せたまま、静かに里美ちゃんのあえぎ声を聞いていた。
それにしても里美ちゃん…声が大きすぎる。
「あん、あん、あん…」
と、子犬が泣くような声で聞こえ始めた里美ちゃんのあえぎ声だけど、盛り上がるに連れ、『あっ!あっ!あっ!』になり、最後には『キャー、キャー』と、悲鳴みたいにな大声になって、私とドンは思わず顔を見合わせ失笑した。
やがてセックス曲線の谷間に入ったのか、『く~ん、く~ん』って鼻に掛かるような声に変わったけど、これも子犬みたいでなんだか可愛い。
こんど真似してみようかな。『く~ん、く~ん』
(つづく)
2011.08.12 Fri
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奈緒の冒険・なにわアクション編
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奈緒の冒険・なにわアクション編 8
その後も、それら何種類かのあえぎ声がサイクルで繰り返され、とどまるところを知らない。
「すごい声ですね」
ドンも、興奮するというより驚いている。
「それに長い…ここ、けっこう壁、厚いはずよねえ」
私たちは静かに抱き合ったまま目を見合わせ、里美ちゃんの傍若無人な嬌声に呆れ気味だ。
「ねえ、こんな声を出す女ってどう思う?」
「どうって…人それぞれだから」
「私はこんなに声は出さないわ」
「…そうなの?」
そうこうしてるうちに、やっと隣室はクライマックスに突入したみたいだ。
「キャー!キャー!…Oh!…Fuck!!」(ホントにこう聞こえた)
里美ちゃんの叫び声に、マークのくぐもったうなり声(これはよく聞き取れなかった)が重なり、そして突然の静寂が訪れた。
「…終わったみたいですね」
ドンのささやきを聞きながら、私も溜めていた息を思わず吐いたのだけど、股間はすっかり濡れてしまっていて…
「ねえ、ドン…さっきマークから、何もらったの?」
ドンは、履いたままのパンツのポケットから、小さなアルミパックをつまみ出した。
「ああ!やっぱりコンドームだ!信じられない!それを高校生の私に使う気だったの?」
「使うもなにも…君がOKしなきゃ使えないし」
「3個もあるじゃない。使うんなら一人で使ってよね」
「アハハ、これ付けて一人ですると、後片付けが便利なんです」
「そうなの?じゃあ一人でして見せてよ」
「イヤですよ。でも、ナオも見せてくれるのなら、やってもいいけど」
おっ!初めて『ナオ』って呼び捨てにしたな。
「見せ合うなんて面倒臭くない?」
「そうだね。エッチする方がカンタンかも…する?」
「ん~、どうしようかな?」
「しましょうよ」
「そうねえ…よし!一丁やるか!」
「…なんかオジサン臭いですね」
結局、することになったみたいだ。
ドンはすべてに手際よく、そして優しかった。
私は着ていたものを要領よく脱がされて行き、柔らかなダウン照明に照らされながらも、あえて体を隠したりはしなかった。
ドンは、あらわになった私の胸を見て、韓国語で何か言ったけど意味はわからない。きっと褒めてくれたんだと思う。
なんたって、一人でバスルームの大鏡に映して、自分でうっとりするぐらいの美乳なのだから。
堅くなった乳首をつままれ、そこを口で吸われ、おへそを舌でなぞられ、そしてヘアの下の濡れた谷間をしなやかな指で下から上に撫で上げられて、『うふん…』と、思わず声を漏らしてしまう。
ヨン・ドンギュンのセックスは巧みだった。
私のあそこは、ドンの指にいじられて、粘っこい愛液をあふれさせ、私は体をくねらせながら、あえぎ続けた。
やがてドンが視界から消えたと思うと、あそこに柔らかで暖かい感触が…
(舌だわ…)
私は、ベッドの上で仰向けに寝たまま、脚を大きく広げられてクンニされる態勢になった。
(私、シャワー使ってないのに…さっきウォシュレットでよく洗っておいてよかった)
ドンの舌は、指と同じように長くてしなやか。舌先を固くして、クリトリスをつついたかと思うと、舌を柔らかく広げて、あそこ全体を舐め尽くす。
私は、カエルみたいな恰好で、腰をクネクネうねらせたり、下腹を突き上げて性器をドンの顔に押しつけたり。
「ねえ!もういいの!もういいから来て!」
舌から与えられる鮮烈な気持ちよさに耐え切れず、ついに私は弱音を吐いてしまった。
(つづく)
2011.08.13 Sat
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奈緒の冒険・なにわアクション編
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奈緒の冒険・なにわアクション編 9
ドンは、すぐに私の言うことを聞いてくれて、スルスルと体をずらせて顔を合わせてくれたので、私はたまらず唇にキスをした。ドンの口は、少し私の味がした。
「ねえ、もう入れてもいいかな?」
「うん…いいよ。でも、アレ付けてね」
「もう付けた」
「えっ?いつの間に付けたの?」
「ナオが気持ちよさに気を失っている間に」
「…うそつき」
ドンは静かに私の中に入ってきた。
ドンのペニスは熱くて硬かった。
舌で舐められてた時点で私のあそこはびしょ濡れで、そこにペニスを突きたてられたら、私はもう、『う~ん!』と力を込めてうめくしかない。そのままドンの背中に手を回して抱き寄せ、そして再び唇を求めた。
私たちは唇を合わせ、舌を絡ませ、唾液を交換しながら腰を素早く揺すり合う。私は両脚を大きく曲げて性器の密着度を高め、ドンのペニスを根元まで求める。
ドンの腰の動きは柔軟で、長いペニスの先端から根元までを有効に使って、私の膣壁に鋭い快感を送り込んで来た。
特に、ペニスが抜けてしまう寸前まで腰を引いて、一転してズボッと液が飛び散る勢いで挿し込んでくる時の気持ちよさと言ったら…
私は口を吸われたり、耳の穴に舌を入れられたりしながら、くぐもった声を上げ続ける。
いつしか私の口からあえぎ声が漏れ始め、私はそれを抑えようと、ドンの左肩に噛みついた。
ドンは、それにもめげず、しっかりと私を抱き締め、冷静で着実なペニスの出し入れを繰り返したので、気持ちよさに耐えきれなくなった私は、ついに『アッ!アッ!アッ!』と、連続的な声を上げ始めた。
(里美ちゃんたちに聞こえちゃう!)
でも、恥ずかしいと思ったのは、ほんの一瞬。すでに私は、セックスに夢中なのだ。
エレガントなドンの、エレガントなペニスから、エレガントな快感をいっぱいもらって、私の脳内はエレガントホワイトに染められ、そしてなにもわからなくなって行った。
ドンの背中に爪を立て、両脚を思いっきり屈曲させて、ぶるぶる震えながら『うふ~ん…』と声を振り絞ると同時に、耳元でドンの切なそうなうめき声を聞いたのだった。
激しい呼吸を残しながら、ベッドに伏せて余韻に浸る私たち。
エッチしたのはいつ以来だろう?とにかく、こんなに洗練されたセックスをしてもらったのは、初めてかもしれない。
「すごく慣れてるよね。日本人の女の子、いっぱい食べちゃったんでしょう」
「そんなことしないよ。ナオちゃんの体が素晴らしすぎるんだ」
「そんなにスゴイ?」
「うん…韓国に連れて帰りたいぐらい」
「連れて帰って慰安婦にするつもりね?」
「…ねえナオちゃん、それってジョークのつもり?」
「ジョークに決まってるでしょ!韓国人だって慰安婦とか竹島とか騒いでるけと、あれってジョークなんでしょ?」
ドンは、私から離れながら、苦笑した。
「君はいろんな意味でスゴイ。敵に回したくないな」
「でしょ?それなのに周りは敵ばかり。なぜかしら?」
ドンは、笑いながらごそごそ後始末をしている。
「ねえ、コンドーム見せて」
「…なぜ、そんなもの見たいの?」
「いいから見せてよ」
薄いグリーンの使用済みコンドームには、先っぽから3分の1あたりにまで、精液が溜まっていた。
「へえ~、韓国人のセーエキも白いんだ」
「…何色だと思った?」
「唐辛子の赤」
ドンは、コンドームをティッシュに包んで捨てると、
「まったく口の悪い子だ」
と言いながら、首を絞めるフリをしてきた。
(つづく)
2011.08.14 Sun
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奈緒の冒険・なにわアクション編
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奈緒の冒険・なにわアクション編 10
私は、キャーキャー言いながらドンの手から逃れようとする。こんな戯れも久しぶりだ。
「ねえ、コンドームまだあるでんしょ?もう一回しようよ」
「うん。じゃあナオちゃん、僕のにキスしてよ」
「…イヤだ」
「どうして?」
「キムチ臭いもん」
「…こいつ!」
ドンはベッドの上で膝立ちすると、私の頭を両手で押さえ、無理矢理ペニスを顔に押しつけようとした。
四つん這いになった私の鼻先に、硬度は失ったものの、まだ長いままのドンのペニスが押し付けられる。
「イヤだ!噛んじゃうよ!」
「噛めるものなら噛んでみろ!」
やがて私の口の中に、ペニスが押し入って来たけど、もちろん私たちはふざけ合っているだけで、噛む気なんて無い。
精液独特の味が口内に広がり、鼻を鳴らして舌で戯れるうちに、柔らかかった海綿体に血液が充満し、たちまち温度と硬度が高まり、私の口をいっぱいにする。
しばらく口腔性交を続けるうちに、ドンのペニスは早くもフルチャージ状態に復活し、、
「どう?キムチ臭くないだろ?」
と、勝ち誇るように言ったので、私はペニスをくわえたまま、
「ヒムヒふはい(キムチ臭い)」
と答えてやった。ドンが慌てて、
「ワッ!口にくわえたまましゃべらないで!歯が当たる!」
と、悲鳴を上げた。
「あっへ、きひたのはドンらろ(だって聞いたのはドンだよ)」
「わかった、ゴメン!お願いだから黙ってして」
ドンが下手に出たので、今度は私の方が勝ち誇って、上目使いでドンの方を見ながらフェラを続け、ペニスを唾液でまぶしながらチューチューと吸ってやった。
こうして、2回目のセックスが始まった。
隣室からは、再び里美ちゃんの『く~ん、く~ん』という鳴き声が聞こえてきた。こちらに刺激されたのかな?ということは、私のあの声も聞こえたのかしら?まあ、いいけど。
豪華なマンションに二組のエッチな声が響き渡って…
翌朝、ドンと連れだってマークの高級マンションを出た私は、その日のうちに大阪に帰るというドンを東京駅まで見送りに行った。
「ねえ、今度はいつ東京に来るの?」
「う~ん、しばらく講義で忙しいのですが、また連絡しますよ」
外に出ると、再びドンの口調は丁寧になったけれど、そのわりに会話の中身はクールでそっけなく、私はちょっと焦った。
(天下の奈緒ちゃんを相手に、その冷静さは何?一夜限りのお遊びなんて許さないわよ!)
と、心の中で怒っていたけれど、それを行動に現わすのはプライドが許さない。私も、思いっきり素っ気なく、
「じゃあ元気でね」
と、自動改札の前で、あっさり別れてやった。ざまあみろ!
もちろん携帯ナンバーやメールアドレスは交換してたけどね。
「ねえ、ホントにこっちには来られないの?」
『ゴメンなさい。研究発表が近いし、それにゴールデンウイークには、どうしても韓国に戻らなければならない用事があるのです』
携帯で何度か話していても、ドンの妙な敬語口調にイライラさせられる。
でもそれは、ドンに会うことが出来ない自分の苛立ちだとわかっているから、それがさらに私の自尊心を傷付けるのだ。
「もう、日本に戻ってくるな!」
思わず私は、声を荒げていた。
(つづく)
2011.08.15 Mon
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